日本滞在記その1 家族の時間

一年半ぶりの日本。

色んなタイミングが重なっての帰国だったけど

一番の目的はやっぱり家族に会いにいくこと。

一年半って言ってしまえばそんなに長い時間でも

無いように感じるのだけど、初めて家族、親族のいない

国で暮らしてみて、そしてそこで子供を産んでみて

一年半であっても,半年であっても

もしその期間に会う機会があったとしてもなかったと

しても、みんな一緒に日本にいるというのと、遠い国に

離れているというのでは随分と気持ちが違う物だなぁと

気がつきました。

離れても気持ちはつながっている。それはきっと本当でしょう。

でも距離は距離として、感じられる気配の遠さは

現実にあるのだと気がついた一年半でした。

子供たちのブラジルの友達達が長い休みや祝日に

なるとおじさんやおばさん、おじいちゃんの家等に遊びに

行く話や、誕生日会に親族が集まる風景を見る度に

「あぁ私達の家族はここにはいなんだ。ここでは訪れるべき

家族がいないのだ。」という事実をはっきりと感じてちょっと

寂しくもなったものでした。

普段日本にいればお互い元気にしていれば別に会わなくてもいいか、

とさえ思ってしまう家族なのに、会えないとなると

急に恋しさが増したりして。

ともあれ家族に会えるのを親子共々楽しみにしていたこの帰国。

末っ子のユニオにしてみれば初めての会う日本の家族。

そういえば実家の母は私が子供を産む度によくお手伝いに

来てくれたのに、今回初めて産まれたばかりの赤ちゃんを

みることも、お世話をすることも、抱っこする事すら無く

気がつけば坊やは既に一人で歩くほど成長してしまっていて

それがなんだか寂しいような気持ちもしたのですが

ともあれ、みんなに会える!

 

日本に着いた当日は兄が手作り豚汁で迎えてくれて

これがまた長いフライトの後にはしみるようにうまい!

みそ汁万歳!

 

そしてちょうど長女の誕生日をまたいでいた滞在だったので

この日を目指して忙しい家族全員が集まることになりました。

その日のメニューはもちろん「手巻き寿司」!

生魚を殆ど食べる事のできないブラジルライフだもの

ここぞとばかりに食べましたよ!

築地でネタを仕入れてガッツリと!

みてこれ、魚だらけ=)

そうこうしながら皆で乾杯してよもやま話に華を

咲かせておりますと「おや?この雰囲気。。」

気がつけば長女の誕生日で集まったはずがなんだか

日本のお正月の雰囲気に。

家族で集まってごちそうを食べる。皆の近況を話して

お酒を酌み交わす。

ブラジルではお正月の雰囲気ってあまりないので

この懐かしい雰囲気に嬉しくなってしまいました。

日本人にとっては盆暮れ正月って何かぐっと家族の絆を深める

大事な時間なのかもしれませんね。

ともあれ遅ればせながら、なんとなく旧暦の正月的な時期ですが

嬉しい再会の時間となりました。

 

そして外せない我が家の伝統。

誕生日ケーキのじゃんけんも開催され。

子供たちはご満悦。

これ、一つずつ色んな種類のケーキを用意してみんなで

じゃんけんして勝った人から好きな物を獲得するという

ゲームでして。このときばかりは大人も子供も関係なく

途中でじゃんけんに負けて泣き出す子供がいたって

誰も代わってはいけないという鬼のようなルール=)

子供の頃よく妹が負けて泣いてたなぁ。なんて思いだしながら

やりましたよ。

父曰く、「これで人生の厳しさを学ぶんだ!」と。

威厳たっぷりに言っておりましたが、さてその効果のほどは

いかがなものか疑問ではありますが、結構盛り上がるので

面白いのです。

子供たちの成長した姿にみんな驚きつつ、私達も

姪っ子の成長に驚き、初めてあう生まれたての甥っ子に

会えたのもうれしかったなぁ。

末っ子扱いされていたユニオが急にすっかりお兄ちゃんに

なってしまった瞬間でした。

おそるおそる赤ちゃんを見つめるユニオ。

「なんじゃ、この生き物は?」的な雰囲気でみつめるユニオ。

赤ちゃんと赤ちゃんの対面って面白いよね。

 

そんなこんなで時間はあっという間に過ぎて。

スケートリンクにいったり、お買い物したり、

イチゴ狩りして温泉に入って。

短い時間にた〜っぷり楽しいことをして。

 

でもね、楽しい思い出ができるほど

別れは辛くなるもの。

最後はなきじゃくる姪っ子に子供たちもほろっと

きたりして。

 

そんな家族の時間に私は思いがけずプレゼントを

送ることができました。

日本から出発したのは2013年夏。

その前の年2012年の冬に日本に遊びにきていた

主人と二人で味噌つくりをしていました。

引っ越しにあたってブラジルまで味噌瓶を持っていく事が

出来ずお友達の奥津典子さんにこの味噌瓶を託して

私は日本を離れたのでした。

その瓶を典子さんが大事に持っていて下さって、

ちょうど帰国の時期はご自身のご出産間近だというのに

わざわざ送って下さって。

もう手放した,と思っていた思い出の味噌が思いがけず

手元に戻ってきたのです。

典子さんのお陰で私達はタイムカプセルをあけるような気持ちで

二人で仕込んだ味噌をあけました。

結婚する前の私達が初めて一緒に作った味噌。

なんだか感慨深くとてもありがたく。

そして何よりの贈り物は

美味しく出来たお味噌を家族みんなで分け合えたこと。

私の手作り味噌をいつも嬉しく受け取ってくれていた

私の家族達。

ひさしぶりの私の味噌を妹家族、兄家族、両親と

分けあって、私達もブラジルに持ち帰ることに。

このときほど自分が手作りしてきた事がうれしいと思った

ことはありません。

家族と離れて初めて、日本から離れて初めて

自分がしてきた事をもっと純粋にありがたく嬉しく

思えたように思うのです。

そして作れる嬉しさ、分け合う嬉しさを再確認した

のでした。

 

あっという間の家族の時間。

今は冷蔵庫の手前味噌が日本でも食べられていると

思うとなんだか心が近く感じられます。

同じみそ汁を飲んでるだろうって=)

やっぱ日本人ですな。

 

こんど日本で家族に会うときはまた子供たちの成長に

驚くことになるのだろうと思うと

嬉しいタイムカプセルだなぁと思いながら

ブラジルでの暮らしを送っています。

 

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