今期最後の…

スーパーではドイツ近郊の国でとれるオレンジやマンダリンの

売り出しが最盛期。日本もこたつにみかんの季節でしょうか?

 

でもドイツといえば、やっぱりリンゴ。

今年も夫のおじいちゃんちのお庭でとれたオーガニックリンゴたち

(というと聞こえがいいけど、ただ勝手に実ってるだけ=)

を頂いていました。

この秋は不作だったようですが,その分すごく甘いリンゴ。

ドイツのリンゴは基本すっぱくて紅玉のような味わいですが

今年のリンゴは甘かったなぁ。

おじいちゃんの家のリンゴの木はもう100年以上前からのもの

らしく、貴重な種類。何の種類かは知りませんが!お庭に果樹が

ある暮らし、夢だなぁ。。

 

で、そのりんごも寒い部屋においてたってこんなしわしわに

なっちゃって、そろそろなんとかしてやらんと!

しわしわだからって無駄にしませんよ!

と今期最後のアップルムースを作ることにしました。

芯を抜いて、皮をむいて。

皮も乾燥させてお茶にします。これを煮だしてちょっとの

しょうがとレモンの皮をいれるとほのかに甘くて

美味しいお茶になるの。

これは実はブラジルに住んでた時にオーガニックのマーケットで

無料サービスで飲めたお茶で、あまりに美味しくてレシピを

お店の人に聞いたのです。ブラジルではドイツとは逆にオレンジは

やまほどあるけど、りんごはとっても貴重。そのオーガニックマーケット

では私がよく作ってたマクロビのリンゴパイとほぼ同じ味の

全粒粒のビーガンパイ生地に蒸し煮リンゴのフィリングのパイが

食べれたのです。なんでも砂糖だらけのブラジルであのパイは

貴重だったなぁ!

末娘を妊娠して酷いつわりで何も飲めなかった時に唯一飲めたのが

このリンゴティーだったという思い出もあり。

以来リンゴの皮は捨てません!(笑)

 

さて、思い出話に花が咲きましたが。

このアップルムースをつくっていると、早速美味しい匂いを

嗅ぎ付けてくるのが可愛いちびっ子達。

4歳の坊やは昨年から一緒に作り始め,今年はすっかりベテラン気分。

今年はもうすぐ2歳になる末っ子も一緒にやりたい!ってことで

みんなで楽しくリンゴを切りました。っていうか末娘は

切ったそばから食べてるだけだったけど=)

そんなこんなも楽しいアップルムース作り。

ドイツでの子供と一緒にする台所仕事の恒例行事になりつつ

あってそれも嬉しい限り。

山ほど切って鍋一杯のリンゴも煮てしまうと鍋の半分くらいに

なっちゃうのがちょっと寂しいけど!

それでも美味しいアップルムースができました。

これでこの冬最後のリンゴ。早くも今年の秋が楽しみです。

アジアショップでお買い物

昨日は近所に住む同じく6人子持ちお母さんと久々にばったり。

井戸端会議をしているうちに一緒にアジアショップでお買い物

をすることに。

彼女の家はラクトースフリーな食事をしていて、大のアジア料理

日本料理愛好家=)以前からこれは何に使うのか?これはどうやって

食べるのか?一緒に買い物に行こうよ!と言われ続けていたので、昨日は

ようやくその夢が叶いました。

 

さて、我が家がこちらのアジアショップで買う物と言えば

ライスヌードル、生春巻き用の皮などベトナム系の物。

ナンプラー、コチュジャンなどシンプルな調味料を時々。

そして日本のものだと、のりや納豆、でしょうか。私はあまり

冷凍食品は買いません。(といいつつ、昨日友達にめっちゃ勧められて

豆腐と野菜の具入冷凍餃子を買った私です=)

ですが、最近のマストアイテムはこれです。

じゃ〜ん。

韓国産のインスタントラーメン。じゃじゃ〜ん。買い過ぎ?(笑)

そんでもってこのラーメンとの付き合いは実はブラジル時代にさかのぼり。

ブラジルのアジアショップで発見したのがはじまりで、かれこれ

もう4年ほどのおつきあいでございます。

インスタントも冷凍食品もまぁ同じようなもんだけどさ。

インスタントラーメンにはお世話になってる我が家です。

というのもこちらno MSGしかも、Veganラーメンの種類もあるの。

ちなみにキムチフレーバーは長女のお気に入り。

激辛ですよ。ほんと。

韓国の人はすごいね。マイルドって書いてあるけど、全然辛い!

でもって、我が家の4歳児はこのマイルドって書いてあるやつが

お気に入り。辛いのにねぇ。

これらのインスタントラーメンは食べ盛りのお兄ちゃん、お姉ちゃんの

おやつになるのです。自分で作れるし、化学調味料はないし、

ベストではないけどベターということで。

結構辛いからみんな時々嫌になるんだけどね。でもやっぱり

こういうものはうまく使っていかないと、あの食欲旺盛な

育ち盛りの子供には追いつかないのが台所事情。

でもそんなインスタントラーメンもぐっと質が上がっちゃうこつが

あるのです。

 

我が家では日本にいるときからラーメンについている粉状の

スープのもとを半分かそれ以下だけ使用し、あとは自家製の

味噌やオーガニックの醤油、はたまた、自家製ラーメンを作る

ときの韓国味噌などで自然でフレッシュな調味料で補ってスープ

にしています。これに野菜も入ればまたまたぐっと栄養バランスも

よくなるんだけど、それもめんどくさい時には、この「質の良い」

調味料だけでも全然オッケー。発酵食品の力、生きてる食べ物で

少しでもインスタント食品に息吹を与えてみてください。

全然ちがうから!

子供たちはそこまでやってくれないこともあるけど、わたしが

作ってあげる時にはそうやっています。

是非お試しくださいませ。

 

さて、インスタントラーメンでも、日本で買ってたオーサワや

桜井食品のベジラーメンなどは実家の母がたまに送ってくれる時

にしか手に入らないので、気がつけば我が家では病人や、

風邪気味でどうしてもラーメンが食べたい人だけが食べられるもの。

という位置づけになっています(笑)

日本にいた頃はインスタントラーメンが風邪のお特別メニューに

なるなんて思いもしなかったけど、いざ外国にいると

添加物のない質のいいラーメンなんて貴重すぎてもう薬レベル=)

所変わればなんとやらですね。

ともあれ、インスタントラーメンをがっぽり買い込んだ昨日。

 

それでも昨日のアジアショップでの一番の目玉商品はこちらでしょう。

じゃじゃ〜ん

これまた韓国産のようですが、コンビニおむすびのように

包めちゃうラップ!

おむすびといえば竹籠、竹の皮包みが主流の我が家に置いて

こんな近代的な物が!と衝撃が走ったのでありました。

ドイツではみんなフルーシュトゥックといって朝食おやつに

何か学校に持っていくのが普通です。

だいたいみんなサンドイッチやフルーツ、チーズ、サラミなど

スナックのようなものを持ってきます。おむすびを持っていけば

いいのに、って思ってるけど目立つから嫌、って言ってる子もいたり

して。

でもこれで包んで持っていけばちょっとかっこ良かったりして?

どっちにしても、のりがぱりぱりの方が好きな夫は大喜び。

「良い物があったじゃん!」なんてね。

この写真のおっさんがなんともいい味だしてるんだけど15枚入で

3ユーロちょっとだから、まぁ試しに買ってみました。

実は私の友達もこれを大絶賛。「これ絶対買うと良いわよ!」

とドイツ人に勧められたのですからきっと満足の逸品なのでしょう。

そんな訳で今からおむすびを包むのが楽しみなのであります。

 

 

 

 

 

 

 

ただ今製作中。

年も明け、学校も始まり、さぁいよいよ2018年も始動ですよ!

早速我が家の台所もフル回転。

年末につけ込んだ大根のぬか漬けたくあんもそろそろ食べごろを

迎えるはず!と思い出したら、あまりにおいしい大根だったから

ついついまた買いに走ってしまいまして、沢庵の第二ラウンド仕込み

で始まった2018年であります。

この大根どうもイタリアで作ってるみたい。しかもDemeter認証。

だのに、一本1.7ユーロ!めちゃ安くない?

これは買うっきゃない!

わたくし、野菜の衝動買いの癖があるようでございます=)

ちらしをみると、その名も「Daikon」!もしくは「Wisser Rettich」

ビオのスーパーだけでなく、普通のスーパーやトルコ系のスーパーでも

売られている大根。でも私は買ってる人がいるのを見たことがないなぁ。

多分みんな食べ方知らないんだよね。きっと。

そんなわけなのか?中には大根の食べ方や調理法、そしてまた

大根という野菜がどれだけ健康的で栄養に富んでいるかを切々と

説いているちらしでありました=)

自分のことでもないくせに、「そうだよ、こんな美味しくてヘルシーな

野菜食べない手はないんだよ」なんてちらしに向かって頷きながら

私がこの大根売りの売り子さんだったら売り上げあがるよな、

なんて余計なことも考えつつ再び大根を干し始めました。

 

干すっていっても、ドイツの我が家にはベランダとかテラスがないし

寒すぎて普通は凍みちゃうから部屋の中のヒーティングしていない

食料庫の一部を使って屋内干しをしています。

我が家では食料庫のドアを利用してこんな風に。

あら、なぜか写真が横に。。でもま、いいか。

 

大根にラウンド目の準備がすんだら、そうです。そろそろあの時期

でしょ?

味噌ですよ。味噌。

そのためには?

そう。麹がなくっちゃね。

というわけで、今年初の麹を仕込みました。

米麹は精米機を使って我が家では7分搗きのお米を使っています。

麹はね、難しい所もありますが、とにかくやるっきゃないの。

それでね、海外暮らしのこつですけども、なんでも自分で作れると

かなり安心、安全、ら〜くらくの楽しい毎日をおくれます。

海外に来てから「あ〜日本でもっとちゃんといろいろ作っておくんだった!」

と何度思ったことか!

この気持ち、大人に成ってから「あ〜若い頃にもっと勉強しておけばよかった!」

っていうのに似ていると思います=)

そうはいっても、やり始めたときがやり時ですから、つべこべいわず

後ろ等振り返らず、どんどんやってみましょう。

ってなわけで、あなたもドイツに住むのなら麹菌を忘れずに。

納豆菌やら麹菌は持っておくと便利です。旅のお供に是非どうぞ。

 

ドイツに来てから味噌つくりも三度目を迎えました。

昨年から麹を手作りし、米麹味噌、発芽玄米麹味噌、麦麹味噌

と3種作り始めています。

まだまだ気候の違い、環境の違い、材料の違い、水の違いなどなどで

わからないこともいろいろですが、美味しいお味噌今年も楽しく

作ろうと思っています。

麹が出来上がる頃、家中に広がる甘く栗のような薫りに包まれる幸せ。

「あ〜日本人でよかった。。。」

溜息が出るほど美味しい匂いです。

そしてね、こんな麹やら考えた人、もしくは見つけた人がむか〜し

昔にいてね。こうしておいしい物を、いやそれだけでなくこんなに

健康的なものを作ってくれたことに心から感謝しつつ、遠い昔の

人々に思いを馳せるベルリンの台所。

見て、このふわっわの菌糸!もうこれだけで感動。

今年の麹出来上がり。びっちりみっちり菌が回ってとてもよいできばえ。

 

こんな楽しいことが一杯の台所仕事。季節の料理ではありますが、

作っている間は気が抜けないのも本当の話。

大根の沢庵はどうなったかなぁ。水はあがっているかしら?

といつでも頭の片隅に大根が、

麹はどんな様子かな。温度は上がりすぎてない?と

丸二日かかる麹の仕込み中には手入れの時間以外にも

麹の様子が気になり夜も満足に眠れない。

子供たちのお世話もあるのに、食べ物のお世話までして

私はアホか?と思うこともなきにしもあらず。

それでもやっぱりやめられない。

美味しそうな大根があれば衝動買いしてしまい、白菜があれば

キムチを作り、年が明ければ麹を作って甘酒作って味噌つくり。

楽しいことは楽じゃない。だけどやっぱりやめられな〜い!

今年も美味しい味噌ができますように。

 

 

 

今年の台所は。。

目の前に広がる夫のおじいちゃんの大きな庭の前で

まるで日本の夏の花火大会か。と思うほどに次々と打ち上げられる

新年を祝う色とりどりの花火を家族みんなで眺めながら

2018年が始まりました。

 

みなさん、あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

クリスマスを過ぎたら一気に年を越した気持ちが高まってしまった

昨年末。

今年はその波にのってのんびりとゆっくりとお節も作らず新年を迎え

てみました。

今年の年末はドイツなのにすごく暖かくて6〜15°くらいまであって

全然寒くなく、そのせいなのか?なんだか暦通りに料理を作る気に

なれない私です。

それとも自宅を離れていたからなのかしら。なんだか久しぶりに本当に

な〜んにも考えないで数日を過ごせたうれしいお正月。

「間」というのは人生の中で必要なんだなぁと改めて感じました。

なにもないところでふと方向性が見えて来るという感じが

不思議と気持ちよく。

そういう隙間やゆとりのなかでしか育たないもの

気がつかないこともあるのかなぁと思ったりもいたしました。

 

さて、そんな「間」も束の間(笑)

ベルリンの我が家に戻って来ると、あっという間に山ほどの洗濯物に

囲まれ、既に日常にもどっております。

そんでもって空っぽな状態の家でも御飯は食べねばなりません。

見ればのこっているのは人参に玉ねぎ、ちょっとの大根。

それでも乾物やら乾麺やら穀類やらもあるし、味噌も醤油もあるんだし

作り置きの漬け物やら調味料もある。

なんだ、あるある尽くしじゃないか!って簡単にポジティブになれるのが

マクロビ料理の良い所。

着いてすぐのお夕飯にはお出汁をとって暖かいお蕎麦に蕎麦の実も炒って

冷凍してあった納豆に大根おろしにとろろ昆布、梅干しものせて。

年越し蕎麦食べ損ねたから新年蕎麦ということで=)

やっぱりおうち御飯って最高!

 

次の日も買い物に行けずに残り物での一勝負。

やっぱり野菜は玉ねぎ、人参、大根ちょっと。

それでも、とりあえず御飯を炊いて、納豆は冷凍しておいたものを

再び。日本にいると納豆を冷凍するなんて考えなかったけど

外国に住む様になってから、簡単に手に入れられない食材を

冷凍するという技術を身につけました=)実はわたしあまり

おかずの冷凍保存とか、作り置きって好きでなくて。冷凍も

どうしても、というものしかしないようにしてたんだけど。

冷凍とか、瓶詰めとかの保存って上手に使うと本当に便利なのですねぇ。

ちまたでは当たり前かもしれませんが、ネギは刻んで冷凍しておくと

本当にいざという時に助かりますね。

納豆もドイツでは冷凍した物を買ってストックしておいているので

これも非常食に大変便利。

マスタードや梅干し、胡麻など薬味をたっぷり加えて混ぜれば

立派な一品になります。

真空パックになってる厚揚げも日持ちするので冷蔵庫に常備。

煮てもいいし、炒めても美味しい。

今回はにんにくたっぷりに玉ねぎ、茹で人参を加えて

自家製の韓国味噌で韓国風の炒め物にしました。

こんなあじ味噌系調味料も自家製しておけば日持ちがするし、

スープに加えたり、和え物、炒め物、茹で野菜にと何にでも

使えて重宝しますよ。

そして茹で人参のゆで汁だって無駄にできませんよ!そこに

若芽や鰹節を加えてお出汁をとればほんとに美味しいお味噌汁に

なります。今回は大根と若芽とネギを加えて一椀に。

あっという間にお夕飯の出来上がり。

その上、冷凍庫の片隅で眠っていた甘酒と冷凍いちごと豆乳で

スムージーアイスまでできちゃって、思いがけず冷凍庫の

お片づけとお食後までついてきた正月。

なんだ、買い物行かなくてもおいしい物ができるじゃん!

冷凍庫の残り物、日頃の保存食的な物が大活躍した正月御飯。

お節じゃないけどこれはこれでありだな。

 

ネギは刻んで冷凍しておこう。納豆は常備しておこう。

あじ味噌や漬け物は作ってストックしておこう。

乾物もいつもあれば便利。人参玉ねぎはいつもどこかにあるといいね。

甘酒も麹も冷凍しよう。そうしよう!

備えあれば憂いなし。ということかしらん。

と、早速明日から米麹を仕込むことにいたします=)

保存食といってもできるだけ生きた物を保存して元気な物を食べたい。

そんな時に麹や味噌を使った調味料などの冷凍保存や、冷蔵保存は

インスタント食品よりもうんと元気な気がするもんね。それに

料理に使い回せばバラエティ豊かに色んな場面で活躍してくれること

間違いなし!

 

そういえば、クリスマスに食べたガチョウの残った骨をつかって

スープストックを作ってたんだ!とそんなことも思い出して。

干し椎茸、こんぶ、セロリ、人参とあった野菜だけを入れて

ぐつぐつ塩少々加えて濾したもの。これも冷凍してあった。

こうすれば一羽のガチョウもしっかり無駄なく最後まで食べちゃえる。

これと先ほどの韓国味噌といろいろいれて自家製ラーメンもできちゃうの。

これがまた劇うま=)

麺はもちろんDinkel(スペルと小麦のラーメン)!乾麺だけど

これもスープストック同様にあるととても便利です。

 

手軽にぱっぱ。それでも美味しくしっかりと。

手を抜く所、抜かない所を見極めながら。

今年の我が家の御飯はそんな感じでいこうかな。

 

ではではみなさま、今年も良い年となりますように!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスとお正月

ベルリンで迎えた3度目のクリスマス。

ようやくドイツのクリスマスの過ごし方が分かってきた気がしました。

そして気がついたことは、この国でのクリスマスは日本で言うお正月

なんだ、ということ。

ただその準備も過ごし方も、日本のそれよりもっとずっとのんびりと

ゆっくりとしたもののように感じます。

 

ドイツのクリスマスは早ければ10月末頃からその雰囲気が漂います。

街のあちこちで少しずつクリスマスに向けての準備の風がどこからともなく

やってくるのです。スーパーにはスパイスが目立つ所に並び、ドライフルーツ

が見え隠れし、チョコレート、小麦粉などのお菓子作りの材料がちょっとづつ

人目につくところに配置されていく様子がなんともわくわくします。

そして11月になればもうクリスマスは本番といっても過言ではありません。

その頃からみんなクッキーやシュトレンを準備しはじめます。

日持ちのする様々な種類のクッキー、クリスマス独特のスパイスをあわせたものや

形のものや、いろいろあるのです。3年かけてやっとそれをどのペースで、

どのくらいの量を仕込んでいくのか、ということが分かってきた気がしています。

それでもまだまだ全然準備不足、経験不足のわたしなので

思っていたより大量に、そして早い時期からせっせとやらないと間に合わない

ということに気がついたのも最近の話。「え〜大変。。」と始めは思っていた

のですが、その準備こそがクリスマスのお楽しみでもあるのだなぁと

思い始めたのも最近の話=)

 

というのも、11月には既に日がどんどん短くなって、寒さも厳しくなってきます。

心の中にあかりを灯したい気持ちとクリスマスがやってくる時期が重なって

クリスマス準備をすることでせっせと心に灯火を送るのです。

クッキーを焼きながら、シュトレンを準備しながら、はたまたプレゼントや

おくりものやカードにあくせくしながらも、クリスマスの日が近づく

喜びや興奮は短くなっていく日照時間と反比例的に大きくなっていきます。

街は活気づき、生活はすこし忙しくなるようですが、それがなければ

この寒くて暗い11月から12月にどうやって過ごしたらいいのでしょう?

といったら大げさかもしれませんが、クリスマスがあることで

この時期の生活はうんとうんと楽しいものになるのです。

そしてまた、こうして忙しくやることがあるというのは

ありがたい事なんだなぁ、とふと人生について考えてしまったりも

するのです。

 

人生って忙しすぎてもいけないんだろうけどやることがあって、

誰かの為に走り回れる時期っていうのも、それはそれで

命が輝くというか、生きてる実感があるというか。

クリスマスってそういうことも含めて光りの体験というのかしら。

自分の暮らしの中に自分で灯火を送る。自分の灯火と周りのひとの

灯火を感じる時。

人が生きる、暮らす、関わるということ。喜びを送る、感謝を伝える

ということ。

クリスマスの準備をしながら様々な思いが巡ります。

 

そうこうしているうちにクリスマス当日がやってくると、なんとも街は

静かなもので。もちろんにぎわっている場所もあるでしょうし、パーティーを

している人もいるでしょうが、一般的にクリスマスは静けさとともにやってきます。

24日は我が家も近所の教会に行きました。

キリスト教ではない我が家ですが、神聖さというのに宗派は関係ないようです。

素晴らしく美しい聖堂に入り、聖歌を歌い、お話を聞きながら祈りを捧げて

「アーメン」なんてなれない言葉をいいながらも、気持ちはきりっとひきしまり

厳かになり、不思議なものでまるでお正月の参拝のあとのような気持ちになるのです。

神聖さに国境はない。

何か大きなものに抱かれる、恐れ敬う気持ちというのは万国共通で

人間は誰も皆そうやって現実とともに、見えない世界とも一緒に

生きているのだなぁ。と思った教会での時間。

信じる神が違っても、話す言葉が違っても、文化や見た目が違っても

いいじゃないか。どうしてそこに壁を作ってしまうんだろうなぁ。

と、世界が未だ一つになれていない現実に思いを馳せてみる。

そんなことも教会でのお話を通しても考えさせられた聖夜。

 

ともあれ、クリスマスはお店は基本どこも休みで、レストランも休み。

だからみんな家で家族と過ごしますし、おうちで食事をします。

今年は夫の両親が家族の伝統料理のピロシキのようなパイと栗のスープを作って

くださいました。24日は伝統的には菜食で肉類は食べないそうです。

わりと質素な食事をし、翌日25日にごちそうを食べます。

このごちそうも今年は夫の両親が作ってくださって、

丸一匹のガチョウグリル、紫キャベツのワイン煮、ジャガイモの団子という

ドイツの伝統料理をいただきました。こういう伝統と風土に根ざした料理

というのが私はとても好きです。

そこには菜食とか肉食とかそういうジャンルを超えたなにか人間らしい

暖かみと智慧を感じます。理論や倫理を越えたところにある料理

というのが伝統料理なのではないかと思うのです。言葉にするとややこしい

ですが、とにかく伝統料理はいいなぁ!

 

そういえばクリスマスの贈り物がサンタクロースからやってこないのも

ここ数年の我が家のスタイルとなっています。ドイツではサンタクロースは

伝統的にはクリスマスにやってくるものではないそうです。

12月の初旬にセントニコラウスの日というのがあって、そのときに

みかんやクルミをもらったりするのがサンタクロースの日なのです。

なので我が家ではクリスマスのプレゼントは家族の中でおくりあいます。

子供も大人もそれぞれ家族皆に宛てて贈り物をおくっています。

手作りする子。買い物する子。いろいろですがそれもまたこの時期の

楽しみ。

今年は4歳の息子に水彩の道具を送りました。上の子達はずっと幼い頃に

この水彩の時間を楽しんできたので、「私も!」「ぼくも!」と結局

クリスマスの翌朝はみんなでじっくり水彩の時間となりました。

これがまた気分は書き初め=)静かな中でじっくりと気持ちのいい時間です。

面白かったのは、12歳の息子が渦巻きの模様を描いたこと。

シュタイナー幼稚園に通っていた上の子供たちはクリスマスの時期には

特別な儀式をやっていました。うずまきの道をろうそくを

もって歩くのですが、この時期の象徴的なモチーフが渦巻きなのです。

すっかりそんなことも忘れていた今日このごろ、す〜っとためらいもなく

自然とにじみ絵の色の中で渦を描いていく彼の姿に、子供の中に培われた

あの頃の体験の大きさを感じました。

幼児期に蒔かれた種が育っていることを感じられた嬉しい体験でした。

 

そうこうしてあっという間に正月の三が日が過ぎていくように

クリスマスの3日間が過ぎていきます。

家族とすごし、静けさを味わいながら、近くにある愛を感じ、

遠くにある愛に思いを馳せる。

仲間と集い、再会し、ゆっくりとした時間をもつ。

お節をつつくかわりに、たっぷり用意してあるクッキーやケーキをつまみ

ながらゆったりとした時間を過ごす。

そういえば、お節料理というのは日頃忙しく台所を駆け回る主婦の為に

正月3日くらいはゆっくりできるように保存のきくものを詰めて作られた

ものだったのよね?

 

クリスマスがすぎ年末に向かっていくこの時間。

既にお正月を迎え終わったようなすっきりとした気持ちになっているなかで

今年もお節は作らないことにしました。

なんだか暮らしの時間軸がカレンダー通りではなくなってきたみたいです。

暖かな光りと静けさの時間のあとで、残りの時間はゆっくりと

なにもせずに過ごしたいと思っています。

こんなふうに人生に隙間をつくりながら過ごすことの大切さを

ドイツにきてから知ったような気がします。

 

今年も一年ありがとうございました。

来年も皆様にとってよき年となりますようにお祈り申し上げます。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。