日本滞在記その2 懐かしい場所

家族との時間はあっという間に過ぎてゆき、

その後は駆け足で懐かしい場所へ。

まずは子供たちの母校シュタイナー学校のある町へ。

折しも大雪警報の日だったのですがなんとかたどり着きました。

美しい雪に映える母校の写真はないのですが

数年ぶりに会えたお母さん仲間達が暖かく迎えて

くださいました。

学校を去ってからもうずいぶんと経つのに不思議と

この絆はいつまでも一緒。

大きくなって見違える姿となった子供たちに驚きつつも

嬉しい再会を果たしたのでした。

お土産に友人の始めたパン屋さんのパンまでいただいて。

おなかも心も満たされた一日に。

そしてとうとうやってきました。

オーガニックベース「間間」でのクッキングクラス。

私にとっては心のふるさと。

こんな素敵な場所になってました。

新しくなったのに「帰ってきたぁ!」という気持ちがする上に

いつもご一緒するアシスタントさんのお陰で一年半のブランクを

感じさせてないほどスムーズな進行。

そして初めましての生徒さんとともに

懐かしの生徒さん達にも大勢お会い出来ました。

それぞれの時間を歩んでた離れた時間も

ここに来てみんなの顔をみたら

すっとんじゃうみたいな気がしたな。

ちなみにみんなで作ったブラジルの定番料理。

でも日本で盛りつけるとなんだか日本風に見えるのは

箸のせい?=)

ともあれ、

来て下さった皆様どうもありがとう!

またクッキングクラス二本目ではシュタイナー学校の

先輩ママでもあり、米粉マイスターの陣田靖子さんこと

ヤスミン先生もいらしてくださり、久々の再会。

今度来日するときはコラボしよう!と盛り上がりました〜

そしてそんな流れもあってか、このクラス、ブラジル料理はさておいて=)

シュタイナー教育で育った方が生徒さんでいらっしゃったりもして

子供側の経験談を伺ったり、菜食子育てとシュタイナー教育

などについての意見交換などで盛大に盛り上がりました。

こうしてクラスに来て下さる方同志とのつながりや

料理だけでなくここで交わされる情報交換なども毎回

このクラスの楽しみにお一つでもあるのです。

子育て第二サイクル真っ最中のわたしもとても参考になりましたよ。

 

それからは雑誌の取材に撮影に,ラジオの収録にと

短い時間に都内を駆け巡り忙しくしておりました。

ラジオの放送日や雑誌の発売日はまた後日ブログにて

ご報告するとして、

なんとラッキーにも前々からお会いしたかった

種まき人で布作家の早川ユミさんもちょうど東京に

いらしたのでお会いすることができました。

こちらも次は何かご一緒しましょう!と意気投合。

そんなこんなで既に次の帰国が楽しみです!

気がつけば3週間ほどの滞在はあっという間に過ぎて

最後の一日に。

その日は長女の通っていた自主運営幼稚園のお母さん

仲間と久しぶりに、あの頃いつも通っていた公園で

集うことになりました。

晴れているとはいえまだ寒い2月の何も無い公園に

たどり着いたときにもすぐにわかりました。

あの寒空のしたでもうすっかり受験生の年齢になった

大きな子供たちが敷物をしいた大きな樹の下で

集まっている。「あれは絶対仲間だわ! 」

ちびっこかった子供の姿は見る影も無く

みんなすっかりお姉さんお兄さんになっていても

あの頃とおなじようにおなじ場所で集う私達。

嘘みたいに変わらない景色のなかで、子供たちだけは

すくすくと育ちすっかり大人の面影までみせているなんて。

あの頃想像もできなかったなぁ。

私の自然な育児、自然な食事、自然な暮らしがはじまった

この場所で、あの仲間達と、全ての始まりの場所で

再会出来たことはなによりも嬉しかった。

 

 

きっと今、ちいさいお子さんを抱えて育児に奮闘している

方も沢山いらっしゃるでしょう。お母さんとして

思うように行かないことも沢山あるでしょう。

でもね。

わたしは今、幼児期の大変さが愛おしいほどありがたく

思い出されてなりません。

あれだけ真剣に子供に向き合い、自分に向き合い、ときどき

めげて、時々頑張りすぎて、バランスを探して

バランスを失って、気がつくと平穏な日々を送っていたり。

そしてまたある時嵐のような時期が訪れたり

そんな毎日を精一杯子供たちと過ごしたあの時間が

今では私の人生の誇りとなり、子供たちとの強い絆となっているから。

だからこそ今奮闘しているお母さんがたにもたっぷり

幼児期の子供との時間を,葛藤を楽しんで味わって

もらえたらいいなぁと思うのです。

そしてそんな時間がまた私にもユニオと共に戻ってきたのだなぁと

思っています。

そしてあの時を一緒に過ごした戦友のようなお母さん達

だからこそ、どれだけ時が経ってもこうして

あのころと同じように、お互いの子供たちを囲んでお互いを

囲んで輪になっていられるのだと言うことに

私は心から感謝しています。

 

時間を重ねて,色んな道のりをへても

懐かしい場所が今もここにある。

私の中の沢山のふるさとに出会えた日本滞在でありました。

 

 

 

日本滞在記その1 家族の時間

一年半ぶりの日本。

色んなタイミングが重なっての帰国だったけど

一番の目的はやっぱり家族に会いにいくこと。

一年半って言ってしまえばそんなに長い時間でも

無いように感じるのだけど、初めて家族、親族のいない

国で暮らしてみて、そしてそこで子供を産んでみて

一年半であっても,半年であっても

もしその期間に会う機会があったとしてもなかったと

しても、みんな一緒に日本にいるというのと、遠い国に

離れているというのでは随分と気持ちが違う物だなぁと

気がつきました。

離れても気持ちはつながっている。それはきっと本当でしょう。

でも距離は距離として、感じられる気配の遠さは

現実にあるのだと気がついた一年半でした。

子供たちのブラジルの友達達が長い休みや祝日に

なるとおじさんやおばさん、おじいちゃんの家等に遊びに

行く話や、誕生日会に親族が集まる風景を見る度に

「あぁ私達の家族はここにはいなんだ。ここでは訪れるべき

家族がいないのだ。」という事実をはっきりと感じてちょっと

寂しくもなったものでした。

普段日本にいればお互い元気にしていれば別に会わなくてもいいか、

とさえ思ってしまう家族なのに、会えないとなると

急に恋しさが増したりして。

ともあれ家族に会えるのを親子共々楽しみにしていたこの帰国。

末っ子のユニオにしてみれば初めての会う日本の家族。

そういえば実家の母は私が子供を産む度によくお手伝いに

来てくれたのに、今回初めて産まれたばかりの赤ちゃんを

みることも、お世話をすることも、抱っこする事すら無く

気がつけば坊やは既に一人で歩くほど成長してしまっていて

それがなんだか寂しいような気持ちもしたのですが

ともあれ、みんなに会える!

 

日本に着いた当日は兄が手作り豚汁で迎えてくれて

これがまた長いフライトの後にはしみるようにうまい!

みそ汁万歳!

 

そしてちょうど長女の誕生日をまたいでいた滞在だったので

この日を目指して忙しい家族全員が集まることになりました。

その日のメニューはもちろん「手巻き寿司」!

生魚を殆ど食べる事のできないブラジルライフだもの

ここぞとばかりに食べましたよ!

築地でネタを仕入れてガッツリと!

みてこれ、魚だらけ=)

そうこうしながら皆で乾杯してよもやま話に華を

咲かせておりますと「おや?この雰囲気。。」

気がつけば長女の誕生日で集まったはずがなんだか

日本のお正月の雰囲気に。

家族で集まってごちそうを食べる。皆の近況を話して

お酒を酌み交わす。

ブラジルではお正月の雰囲気ってあまりないので

この懐かしい雰囲気に嬉しくなってしまいました。

日本人にとっては盆暮れ正月って何かぐっと家族の絆を深める

大事な時間なのかもしれませんね。

ともあれ遅ればせながら、なんとなく旧暦の正月的な時期ですが

嬉しい再会の時間となりました。

 

そして外せない我が家の伝統。

誕生日ケーキのじゃんけんも開催され。

子供たちはご満悦。

これ、一つずつ色んな種類のケーキを用意してみんなで

じゃんけんして勝った人から好きな物を獲得するという

ゲームでして。このときばかりは大人も子供も関係なく

途中でじゃんけんに負けて泣き出す子供がいたって

誰も代わってはいけないという鬼のようなルール=)

子供の頃よく妹が負けて泣いてたなぁ。なんて思いだしながら

やりましたよ。

父曰く、「これで人生の厳しさを学ぶんだ!」と。

威厳たっぷりに言っておりましたが、さてその効果のほどは

いかがなものか疑問ではありますが、結構盛り上がるので

面白いのです。

子供たちの成長した姿にみんな驚きつつ、私達も

姪っ子の成長に驚き、初めてあう生まれたての甥っ子に

会えたのもうれしかったなぁ。

末っ子扱いされていたユニオが急にすっかりお兄ちゃんに

なってしまった瞬間でした。

おそるおそる赤ちゃんを見つめるユニオ。

「なんじゃ、この生き物は?」的な雰囲気でみつめるユニオ。

赤ちゃんと赤ちゃんの対面って面白いよね。

 

そんなこんなで時間はあっという間に過ぎて。

スケートリンクにいったり、お買い物したり、

イチゴ狩りして温泉に入って。

短い時間にた〜っぷり楽しいことをして。

 

でもね、楽しい思い出ができるほど

別れは辛くなるもの。

最後はなきじゃくる姪っ子に子供たちもほろっと

きたりして。

 

そんな家族の時間に私は思いがけずプレゼントを

送ることができました。

日本から出発したのは2013年夏。

その前の年2012年の冬に日本に遊びにきていた

主人と二人で味噌つくりをしていました。

引っ越しにあたってブラジルまで味噌瓶を持っていく事が

出来ずお友達の奥津典子さんにこの味噌瓶を託して

私は日本を離れたのでした。

その瓶を典子さんが大事に持っていて下さって、

ちょうど帰国の時期はご自身のご出産間近だというのに

わざわざ送って下さって。

もう手放した,と思っていた思い出の味噌が思いがけず

手元に戻ってきたのです。

典子さんのお陰で私達はタイムカプセルをあけるような気持ちで

二人で仕込んだ味噌をあけました。

結婚する前の私達が初めて一緒に作った味噌。

なんだか感慨深くとてもありがたく。

そして何よりの贈り物は

美味しく出来たお味噌を家族みんなで分け合えたこと。

私の手作り味噌をいつも嬉しく受け取ってくれていた

私の家族達。

ひさしぶりの私の味噌を妹家族、兄家族、両親と

分けあって、私達もブラジルに持ち帰ることに。

このときほど自分が手作りしてきた事がうれしいと思った

ことはありません。

家族と離れて初めて、日本から離れて初めて

自分がしてきた事をもっと純粋にありがたく嬉しく

思えたように思うのです。

そして作れる嬉しさ、分け合う嬉しさを再確認した

のでした。

 

あっという間の家族の時間。

今は冷蔵庫の手前味噌が日本でも食べられていると

思うとなんだか心が近く感じられます。

同じみそ汁を飲んでるだろうって=)

やっぱ日本人ですな。

 

こんど日本で家族に会うときはまた子供たちの成長に

驚くことになるのだろうと思うと

嬉しいタイムカプセルだなぁと思いながら

ブラジルでの暮らしを送っています。

 

3月12日発売です!

日本滞在の日記はしばし後回しにして

今日はいよいよ出版されるエッセイ本について書きたいと

思います!

 

思えば今からさかのぼること数年前の冬。

青山にある、とあるカフェで幻冬舎の編集者である菊池さんと

お会いしたのがこの本の始まりだったのです。

当時シングルマザーであった私はまだ田舎に住んでいて

山からほいさ、と降りてきて入った素敵なオープンカフェの

暖かな雰囲気がとても新鮮に感じられたのを印象深く

思い出します。そして今思うとこの出会いへのささやかな

緊張感とあのカフェの雰囲気がなんだかしっくり

一対になっていたなぁと思い出されてなりません。

まさかあの時はその後、私達がブラジルと日本を隔てて

一つの本を作り上げる事になるなんて露程も知らなかったの

ですけども人のご縁ってのは不思議なものでそれでも

いつしか時が経ち、様々な変化を経てこの本でご一緒

させていただく事になったのです。この時の隔たりこそが

いつも私には人との本当の出会いとご縁を感じさせてくれます。

「あぁ、あの時の出会いはこんな形で実を結んだのだ。」と。

 

 

いざ本が出来上がりを迎える今となっては、こうして

日本の裏側にいながら日本にいるみなさんとのご縁を

繋いでくれるこの本を作るきっかけを頂いた彼女との

出会い、そしてこうして沢山の人の手で出来上がった本を

この世に送り出せるという事はありがたいの一言につきるのです。

そんな出会いとご縁の不思議に始まるエッセイ集

「ブラジルの我が家 família no brasil」は

沢山の出会いとご縁によって生まれました。

 

まぁそんなことをいうと固く感じるのですが

内容は異国ブラジルでのハプニングだらけの1年半を

笑いあり涙ありで綴った入魂の一冊となっております。

そしてこちら本邦初公開!

自慢のカバーイラスト!じゃじゃ〜ん!

 

 

 

どうですの?これ!

素敵でしょう?元気が出るでしょう?

ブラジルの陽気な風を感じるでしょう?(笑)

こちら下田昌克さんのイラストで

ますますラテンな雰囲気のエッセイ集となっておりますよ。

 

この本を読んで困った事も嫌な事も吹き飛ばして

ラテンのノリで毎日を楽しく笑い飛ばして暮らして

行っていただけたらとても嬉しく思います。

ちなみに本の情報は下記にて!

この本を通しての皆さんとの出会いとご縁を

楽しみにしております!

 

「ブラジルの我が家 Família no Brasil!」

日登美 著 幻冬舎刊
2015年3月12日発売 予価1400円+税
本書は臨月のおなかを抱えてブラジルへ渡ってからの一年の
出来事を日登美さんがエッセイと日記で綴ったものです。
異国での出産、マクロビと日本食とブラジルの料理を融合させた
日々の食卓の工夫、思春期の長女の葛藤と家族の絆、ブラジルと
いう国のおおらかさといいかげんさ。
チャーミングで暖かいブラジルの友人たち、サッカーワールド
カップでの熱狂ぶり…。
何もかもが初めての体験である日々を、時に明るく、
時に深く悩みながらも、おおらかに
たくましく過ごしていく家族の様子には、
楽しくの胸を打たれます。
〜リリース文章より抜粋〜

 

 

Back to Brazil

ほぼ12時間のフライトを二度繰り返し

一年分の映画を見まくったフライトを終え

先日無事に日本からブラジルの我が家に戻ってきました。

夜中に空港について家に着いたのは翌日早朝。

一年半前のように再びスーツケース12個、いや今回は

ユニオの分も増えて13個のスーツケースを抱えて

真っ暗闇の我が家についた時には

暗闇に車のライトで照らされてお化け屋敷並みに

ぼうぼうに伸びきった庭の雑草が出迎え

がく〜んときましたが、たった三週間の間に

これだけ植物が生長してるってことに驚き

また、私達にはあっという間に感じた日本滞在の時間と

三週間という現実の時間の長さとのギャップを

あからさまに感じたのでありました。

気分は浦島太郎ですね。

 

翌日明るくなった庭を見るとあれだけ実をつけていた

マンゴーは見る影も無く、まだ小さかったアボカドは

そろそろ食べごろを迎えていました。

台所にはピタンガというブラジルフルーツが

実っておりました。

 

そしてお隣さんに水やりを頼んでいたハーブは健在で

しかもその横にケールだの茄子だのレタスだのと

畑までこさえて下さっているではないですか!

ブラジルブラボー!

早速帰国から嬉しい出来事にかこまれ。とおもいきや

そこで終わらないのがブラジル。

帰ってきてからはこちらは雨が降り続き

帰国早々、激しい雷雨が襲いましてかなり至近距離で

雷が落ちまして、停電しました。

そんでもってインターネットが普通になり早3日経っている

次第でございます。

地球を半周してきた私達にもブラジルの自然は

甘くないぜ!

でもまぁ、よくも悪くも

これでこそ「帰ってきたな、ブラジルに」という

感じがします。

 

今では日本での時間は夢のように思い出され

本当に日本に行ってたのか?と疑いたくなるほどですが

スーツケースから飛び出す梅干しやら味噌やらの

日本土産が我が家の台所を満たしているのをみると

確かに行って帰ってきたんだという証拠が

まじまじと見て取れてなんだかほっとするのです。

 

思っていたよりも日本での時間は短く

というか思っていた通りかもしれません。

会いたい人に会えたことも、

会いたかったのに会えなかった人もあったけど

一年半のときはあっという間に薄らいで

日本での楽しい時間を過ごせました。

お時間をくださったみなさま、お仕事でご一緒

して下さった皆様、会えなかった皆様にも

心からのありがとうをこめて。

 

やっぱり私は日本人で、家族のいる日本は愛しくて

友達の元気な姿を見るのは嬉しくて

仲間がいるのは心強くて

そんな沢山の宝物を抱いて今ブラジルに再び降り立っています。

 

日本での時間はまた追々ブログにて報告

させていただくとして,今はひとまず

皆さんに感謝を込めて。

 

 

 

 

 

BOOK MARKETとサイン会

楽しい家族との時間も終わり、そろそろ

一時帰国も後半戦!

そんな今週末はアノニマスタジオのBOOK MARKETにて

早川ユミさんとサイン会を行いますよ〜

日本出国まえにニアミスでお会い出来なかったユミさんに

とうとう会える!と私もとても楽しみにしています。

素敵な本も沢山あるこのマーケット

是非この週末はブックマーケットへ!