課外授業

子供の通ってる学校では時々週末に課外授業がある。

キャンプ付きで陶芸をしたり、農場に出かけたり。

だいたいみんな家族皆で参加する。

ランチはポトラック。みんな好きな物をたっぷりもってくる。

大勢で出かける遠足の中で遊ぶように学ぶ子供たちはとっても楽しそう。

先週は5年生の次女のクラスで紙を作る課外授業があった。

我が家から来るまで20分ほどの場所、クラスメイトの実家で

バイオダイナミックの畑とシュタイナー教員コースをやってるコミュニティ

にて。

まずはみんなで散歩。

遠くにみえるのは湧き水のプール、広い敷地には畑、動物、

果樹、池などが。

こちらも湧き水の水飲み場を利用してビオトープのようなものを

作ってあった。パーマカルチャーの要素もあるみたい。

お水は冷たくて美味しい!

こんな素敵なおうちも。

軒先の青いバナナがかわいい。

そしてあたりを歩き回ったあとは、水辺で植物のデッサン

を始める子供たち。

ブラジルの蓮の花。

この蓮の花の池の端に生息している背の高い植物を刈り取って

紙を作ります。大人達は刈り取る作業をしつつ

子供はデッサンをしつつ。お天気がよくて最高!

初めて見たこの植物。インテリアにもいいよね〜と話してると

素敵だからといって根っこからほって

家に持ち帰る家族もいました。

家で植えてみるって=)さすがやることがワイルドだ。

 

さて、いよいよ今日はここで紙作り。

 

 

先生の話しをよく聞いてみんなで手分けして作業をすすめます。

さっき刈り取った植物の茎を皮をむいてお酢につけて

手で割いていきます。

 

 

お次はいよいよ二人一組で紙を織り上げます。

この二人、大の仲良し=)

几帳面で誰より美しく作るのは二人とも大得意!

私の出る幕もなくただ見守るだけ。

先生にも「Muito Bem!」とほめられてました。

 

 

 

あとはこの織り上げた物をプレスするようで

出来上がりはまた後日。

どんなのができるのかな〜

ともあれすっかりおなかがすいた子供たちは

ポトラックを堪能し早速向かったのは

あの湧き水プール!

自然の石や岩で囲んで湧き水をためたプールは

最高に気持ち良さそう。

岩からの飛び込みはみんなどきどき。

最初は怖くてためらってた子もいたけど,最終的にみんな飛び込む!

ドキドキしてた次女もやりました=)

 

昼下がり、皆の手作り御飯で満腹で

子供たちは散歩したり、プールで遊んだり

大人達は芝生の上で、食堂で、

食後のケーキをつまみながらのんびりおしゃべり。

あぁなんてリラックスした休日なのでしょう。

 

子供の課外授業でも家族みんなでやってきて

のんびり時間を過ごすのがブラジルスタイル。

先生だってパートナーも子供も連れてきます。

食事をしたら、必ずデザートも用意してあって

ゆっくり食べながら一杯おしゃべりして。

だれも酔っぱらったり、イライラしたりもしないで

みんなリラックスの仕方を良く知ってるなぁと感じます。

楽しむ事が上手、のんびりとする事が上手。

日頃の忙しさを微塵も感じさせない大人達。

それがブラジルスタイル。

 

こうして休日にエネルギーチャージしてまた一週間がはじまるのです。

 

イースターの考察

早い,早すぎる。

時間が立つのが早すぎる。

気がつけばもう4月が終わる。

 

子供5人と犬二匹。国際結婚で異国暮らしを初めてはや8ヶ月。

今月とうとう赤ちゃんが初の高熱をだし、看病に明け暮れ

疲れを感じながらも懐かしいあの幼児期が再びやってきたという

実感に包まれた。

熱を出しながら,この世に生まれた体を少しずつ自分のものへ

作り替えると言われている幼児期の発熱。

何度も風邪を引き、乗り越え、免疫をつけてこの世界で

生きていく為に強くなっていくこの時期の子供たち。

熱を出したあとの顔つきが変わる。

態度が変わる。

「あぁ生まれ変わって、また一つ大きくなったね。」

もう熱を出す前とは別人の子供。一体どこへ行っていたの?

つい尋ねたくなるほど。

そんな風にいくつものさなぎを脱ぎすてながら成長を遂げる姿を

見ていた幼児期をまた繰り返している。

 

けれどさすがに嬉しいながらも5人目ともなれば

やや疲れがでてくるようで「いやぁ、年かなぁ。」と

ふとつぶやいてしまう。

肉体的にも精神的にも毎日が限界に達するという充実。

生きてるってすばらしい。この体も心も精一杯活かしていると

思えることはとても嬉しい。そういえば四人の幼児期も

毎晩体がじんじんするほど疲れてお布団にはいるのが最高に

気持ちよかったっけ。もうそこまで疲れるとやることやるだけで

余計なことを考える暇がないのもいいことだ。

なんとなく日々が既に瞑想状態なのだ。

けれど時にその疲れが限界をこし、心が折れそうな時もあった。

それでもお日様がのぼり、雨があがり、季節がかわって

今日という日が始まる。

終わらない夜はない。

それが一日なのか、季節なのか、年月なのかわからないけど

永遠に変わらないことなどない。

見えないところで命が動く冬の地上のように辛抱強くあるほど

目にあおい春の喜びはひとしお。

あぁ日本の春があんなに待ち遠しく感じるのはそのためなのかしら。

 

2014年4月ブラジル。

日本の裏側では秋が始まろうとしている。

市場ではサツマイモに柿、里芋にリンゴがならぶ。

まるで日本にいるようだけど

「Caqui(カキ)」と書いてある文字にくすぐったいような

気持ちになる。

日本から桜が散ったという話を聞いて、

たらの芽を食べるという話をきいて、

日本の春に思いを馳せる。

そうだ。ブラジルにはこんな春の気持ちは確かにないんだと

気がつく。

この土地で赤ちゃんを産んだのはブラジルの春。けれどこの国では

緑が地上から消えることはない。

常に緑の草が生い茂り、鮮やかな花が季節毎に咲き乱れる。

ささやかな風の色の違いと、しんと冷え込む朝晩の空気で

季節を微妙に作り出しながら、わずかに市場で見かける野菜の変化に

季節の移ろいを感じることはできても

命が再び息づく喜びと、復活を喜ぶような歓喜を

日本にいた時ほど感じることはない。

一度深く自分の内側に、地上の内側に深く深く潜り込み寝静まり、

内なる光を外の世界に映し出すような日本の春。

一年中生の息吹を、生命の喜びをたたえているブラジル。

ここでは喜びが命が絶えることなくいつでも目に見えてここにある。

同じ地球の上でも命の在り方がこんなに違う。

その違いが、形を作り,言葉を作り、音を作り、色を作り

味を作り、、空気を作り、動物も植物も人間も天気も

全てを作る。それがブラジルになる。

それが日本になる。

私たちはそこに8ヶ月前からやってきて、そこの色を見て、音を聞いて

食べて、眠って暮らしてる。

体の細胞が、命の質をつくるその環境がいれかわる。

なにかが少しずつ変化を遂げる。

 

もしそれをもっと見える形でわかるようにできるのならば

次に会ったと時には私の顔は変わっているだろう。私の体も

髪の毛もきっともう8ヶ月前と同じ人ではないだろう。

 

もしもこんなに遠くに来なくても

きっとそんな風な変化というのはどんな人にも訪れているのだろう。

生まれたてだった私の赤ん坊が今はその倍にもの

大きさに成長し、日々変わっていく姿を見せるように。

熱を出しながら命を完成させていくように。

成長しつつある子供が目の前にいてくれることによっても

私たちはきっと姿形は変わらなくても、彼らと同じように

変化し続けているということをもう一度思い起こす。

 

違いを知ることで、変わらない物をみつけながらも

変わっていくという希望を抱く成長という命のサイクルの

不思議。

 

世界は一つと思いながらも、

こんなにも世界は違うということの喜び。

違うのに同じだという世界の不思議。

 

日本の春とブラジルの秋、イースターのころの考察。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイビスカス!

最近の私のお気に入りはハイビスカス!

ローゼルともよばれるようですがブラジルで今収穫期を

むかえています。

毎週伺うオーガニックマーケットで

初めて見かけて調理法を伺い作ってみるとなんておいしい

ジャムやら漬け物やらできるんですよ。

酸っぱくてこちらではブラジル梅ともよばれているそう。

日本でも沖縄や八丈島でとれるらしいですね。

なんかオクラにもにた感じがしますがこの花が咲いたあとのつぼみ

を収穫して食べます。

収穫したつぼみはこんな感じに。

ね。色もきれいでしょ!

ブラジルで初めてであったこのハイビスカスに

夢中な私。

ご縁あってお友達になったオーガニック農家の日本人の方に

誘っていただいて収穫させていただくことになりました。

ということでハイビスカスジャムクッキーをお土産に焼いて

早速いってきました。

こちらでは大根、かぶ、ごぼう、小松菜など

日本の野菜も作ってくださっていているのでとても助かっています!

大きな農場の中に住居スペースもあって、沢山の野菜にフルーツの木、

豚や鶏たちもいっぱいいます。

ひろ〜いでしょ!

でもこの農場も昔はジャングルだったわけで。

それを開墾してこれだけの広い農場にしたって、昔の方の

努力がうかがえます。

今ではブラジルは木が無くなったっていってたけど

これが全部ジャングルだったんだからブラジルってすごい国

だよなぁ、と、しみじみ。

 

では、早速ハイビスカス収穫にいこっか!といって

家をでて歩きだした林の中には、ドラゴンフルーツが実り、

カカオの木があり、で〜っかいマンゴーの木、枇杷の木、

そして大好きなブラジルのフルーツジャボチカバもあって、

しかもた〜くさん実ってる!

「さぁさぁのぼって食べよう!」ってみんなで道くさ。

子供たちどんどん木にのぼります。こんな立派な木みたことな〜い!

大興奮で収穫。

この枝にびっちりついてる紫の実がジャボチカバ

へんちくりんな見かけだけどすごくおいしいのだ。

食べきれないほど穫ったのに近くに生えてるアセロラも

沢山実っていて「いいよ、いいよ持ってきな」って

これまた沢山穫らせていただき、なんて太っ腹な!

さぁさぁ、いよいよハイビスカスの収穫。

私も赤ちゃんをおぶって収穫=)

なんだ、この嬉しそうな顔は;))

 

とってもとっても穫りきれないほどのハイビスカスを

山のように頂いたあとは

豚小屋をみせてもらって、子供たちは餌やりをお手伝い。

こう見えて肉体労働は得意な我が子たち。

特にこういう農作業や動物達のお世話は大好きなので

すごく楽しかった模様=)生き生きしてます!

最後にはみんなでトラックに乗せてもらってやっほ〜!

もう大満喫の一日。

 

ブラジル来て半年強。

ずっと学校と家の中で遊んでいたけど

初めて知り合ったブラジルに住む日本人のご家族に

まるで親戚のように親切にしていただいて

子供たちはすっかりいとこのようにかわいがっていただいて。

本当にありがたいなぁ人との出会いは。。

ここではみなさんだいたいポルトガル語と日本語が話せるので

久々に家族以外とた〜っぷり日本語を話せた子供たちは

それもと〜っても楽しかったみたい。

もちろんわたしも!ですけどね!

 

こうしてちょっとずつ、自分の知ってる場所が増えていって

知ってる人が増えていって

ちょっとずつブラジルが遠い国から自分の知ってる近い国に

なっていくんだなぁって。

 

家に帰ってから疲れてバタンキューの子供をながめつつ

沢山のブラジルの恵みを台所に抱えて

幸せいっぱいの一日を過ごしたイースター前のとある休日でした。

 

 

 

クーヨンリレー連載

クーヨン育児の時期が過ぎたとおもったら

なぜか再び赤ちゃんとクーヨン育児がはじまったわたくし。

そんなわけで、長らく続けさせていただいた

「日登美のタベコト」連載終了からふたたび、連載をさせて

頂くことになりました。

今回は海外在住組子育てママでリレー連載。

4月よりブラジルの私からスタートし、

スペインの米田有希ちゃん、

NYのカヒミカリィさん、の3人でやってきますよ。

それぞれの国での子育て事情をいろいろエッセイします。

みなさんよろしくおねがいします!

 

既に発売されたクーヨンはこちら。

なんと嬉しいことに日本からわざわざブラジルまで送って

頂きました!

はるばる海を越え地球の裏側までやってきたクーヨン。

抱きしめたくなるような再開に

胸がきゅんとなるのでした。

クーヨンこの春よりリニューアルし、価格も随分お求めやすくなったとか。

是非是非ご覧になってくださいね。

わたしもうなずきながら改めて子育ての参考にさせて

いただきます=)

 

そんでもって、ちなみにkucheのレシピも更新しています。

こちらです。

新学期、お弁当の季節に是非役立てていただきたいこのレシピ

簡単なので是非作ってみてください。衣を付けてから揚げないで

冷凍保存もできますよ。

今回の写真はオーガニックベースでお弁当コースをやったときの写真を

使っています。

ごぼうのすき焼き風どんぶり、ビーフンの和え物、トマトとキュウリの和え物

季節のフルーツを一緒にお弁当にしました。

みなさんもお弁当ライフを楽しんでくださいね!

 

 

料理

毎日毎日料理する。

朝昼晩と、時々さぼって時々全力で

のんびり気長に繰り返す。

国が変わっても食べる物が変わっても

作る物が変わっても

誰かの為に自分のために料理する。

 

例えばブラジルで近所の人に頼まれてお寿司を作ったり

あるときはラザニアの残りで自家製パスタを作る。

目指すは無駄なく最後まで美味しく,食べる,作る,食べるの

繰り返し。

けれど干したパスタは朝には半分くらい乾きすぎて落ちていた。

無駄をしない為の苦労が無駄を呼ぶこともまた日常。

だけどドンマイドンマイ。

 

毎日の仕事は簡単そうで大変で

台所で疲れて,台所でまた元気になるのも

本当のこと。

ドイツから両親が遊びに来てくれて大家族になったとなれば

大勢人が集まった時に作ることが多いという

streuselkuchenが我が家の新しいレシピに加わったり。

新しい出会い、発見の日々。

そうかと思えば、ブラジルでは今が旬のハイビスカスで

漬け物を作る。

懐かしさと冒険と。

味は柴漬け。見かけはラテン。

ジャパニーズブラジリアンはまるで我が子のような。

こうして

日本人の私の手によってドイツ人の主人の文化と

ブラジルの食材と環境で

インターナショナルな食卓が繰り広げられる。

それでもいただきますとごちそうさまの習慣は変わらない。

箸の文化、フォークの文化

醤油と、スパイスと

色々あわさって彩りはますます豊かになる。

我が家の新しい文化が生まれる。

「変わる」は「育つ」の印。

育てば変わる。

 

こうして今も食卓は自在に変化し続ける

時々進んで時々休んで時々走りながら。

諸行無常もまたここに在り。

されど変わらず在るものを大切にして。