お母さんとクーヨン

私が人生で壁にぶつかったり,悩んだりしていると

母はよく

「いいのよ、とにかく今は先の事を考えないで目の前に

あることだけ一生懸命やったらいいの。」と言ってくれました。

母は普段私達に何か教えようとしたり、格言めいたことを

言ったりするタイプではありません。昼のワイドショーをみて

連続ドラマを見て、スーパーに買い物に行ってお夕飯を作って

子供や夫の帰りを待っているような普通のお母さんです。

だけど今思うと,人生にぶつかり不安になり悩んだ時に

いつも母は「大丈夫、なるようになるから。」と言っていたのを

思い出します。

母から「どうしよう。困った。」とネガティブな発言を聞いた試しはなく

何かのせいにして「あのせいでこうなった!」なんていうことも

そういえば聞いたことがないのでした。

それでもやっぱり家族で暮らしていれば色々大変な時期というのは

あって、今ではそれも家族みんなの笑い話ですがその当時は

母も終わらないトンネルのように苦しい思いをしたのだと思います。

それでも人生は形を変え、波を乗り越え、いつか

何処かにたどり着き、また出発していく。

 

それで私も今では口癖が「なるようになる。」=)

そういってブラジルまでやってきました。

しんどい時に、それでもなるようになるんだ。どうにもならない

ことなんてないんだって心から思えるのは

実は母のお陰なのでしょう。

私の母はスーパー普通のおばちゃんで、シュタイナー教育も

マクロビオティックもましてやヨガなんてやりません=)

それでも人生の大事なことはしっかり教えてくれていたんですね。

 

色んな良い考えや教育や哲学があります。

お母さんになると我が子を思う故、そして自分の人生の為にも

よりよくありたいと思い熱心にその哲学に、教育に

耳を傾けることもあるでしょう。

それもすごく大切なことだと思います。

知らないことは罪だとかそんな言葉もありますし、

それでもなお自分らしく,自分の声を聞き、子供の声を聞き

おもしろ楽しくお母さんライフを送っていきたいなぁと

改めて思いました。

普通のおばちゃんでもいい。

シュタイナーもマクロもやってなくてもいい。

幸せに生きていくっていうのが人生の大目的です。

幸せには形も制限もなく、ある意味では幸せには

色んな形があり色んな大きさがあっていいのだと思います。

最近はそんな風にお母さんライフを送っていきたいと

思っている私です。

 

さてそんな私達家族、5月号のクーヨンの表紙をさせていただきました。

よかったらお手に取ってみてください。

子育て第二ラウンドに突入したわたしもいまだに

クーヨンは大事な育児参考書です!=)

 

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今週もアップされました幻冬舎plus「日登美のブラジル食便り」

今回はマンゴーチャツネのお話です。

こちらもどうぞご覧ください!

 

 

 

 

 

日々是お料理

あっという間に3月も終わりますね,早い!

日本ではもう桜が満開とか。いいですねぇ。

 

毎月のリズム、季節のリズム、そして週のリズム。

暮らしの中には色んなリズムがありますね。

食卓や台所でも季節の仕事がそんなリズムを

奏でてくれます。

そして毎週の台所仕事も、次第に季節と共に移ろっていくのは

忙しくも楽しいものです。

 

最近の週末はなんだかんだ作り置きをまとめてやって

しまうというお仕事が続いております。

最近は切らしていた中濃ソース作りに始まり、

このソースでお好み焼きを作ろうって思っております。

もちろん、手作りマヨネーズも日曜日の仕事。

オーガニックマーケットで生でも食べられる新鮮な

卵が売っているので日曜日はマヨネーズの日なのです。

こっちではオーガニックの豆乳は近所で買えないので

すっかり豆腐マヨ、豆乳マヨはご無沙汰しています。

 

はたまた、ブラジルでもマグロが売っていることを

発見し、といっても丸ごと一匹なので週末にそれを買ってきて

主人がさばき、刺身や切り身に分けて食べる、というのも

流行っておりまして。これも日曜日の仕事です。

日曜日のスーパーには新鮮な魚が並ぶけどそれ以外は

基本的にこの辺ではあまり魚を買うことはできません。

といことで日曜日の仕事に追加。

で、このマグロって奴は焼き魚だとぱさぱさしてて

あまり美味しく食べられない。そこで発見したのが

自家製ツナ。たっぷりのオリーブオイルに

庭でとれたハーブをたっぷり加えて,後は塩と胡椒だけ。

材料もそんなにいらないし、作ってみると結構簡単な上

めっちゃ美味しい。

保存も利くし我が家の新たな定番に決定!ということになりました〜

そしてドイツ人の主人に欠かせないおいしいパンも

たっぷり作り置きします。

ブラジルではおいしいパンが買えない!本当にびっくり

するほどケミカルな物がたっぷりのパンしか売っていません。

なので酵母と塩と粉だけで自分で作るのが一番。

といっても毎日作る訳にはいかないし、でも低温発酵を

利用して冷蔵庫でほったらかし発酵させ作れば簡単!

毎回1キロ以上の粉を使ってたっぷり焼きます。

出来上がりはまるでルヴァンのパンのような(言い過ぎ?=)

どっしりとしたカンパーニュ風のパンに。

これにはパンにうるさい主人も大満足。

これを薄くスライスして冷凍庫で保存して食べたい時には

オーブンでトーストします。これもとっても便利な逸品。

是非週の何処かでやっておきたい仕事の一つ。

そして忘れちゃならないおやつ。

焼き菓子が食べられない長女が唯一食べられるこのクッキー。

めっちゃ普通のバタークッキーですが

材料は,バター、キビ砂糖、小麦粉、塩、のみ。

このシンプルで本物の味はブラジルのお友達に配っても

必ずリピート願いされるほど。

簡単なのに止まらない美味しさ。これも週末にどかっと

1キロほど作っちゃいます。

あまりに人気すぎるのでお友達が来た時にも一緒に

作ったりするのですが、これがまた男の子と作ると

こんなことになる。。。

オーブンの鉄板に乗る前に腕に乗っちゃったりして。

まぁそれでもなんでもおしいくできりゃいいか。

ともあれ、型抜きクッキーは子供の遊びにも

もってこいのようです。

 

そして週がはじまれば、学校でのおやつ当番もあったりして。

朝から土鍋2台を出動させ、米12合を炊いて

おむすび30個をむすぶ、むすぶ。

貴重な能登製塩さんのわかめふりかけをたっぷり混ぜた

おむすびはブラジルッ子にも大人気だそうで。

こうしてブラジルにいても子供たちのおやつに

おむすびを作ってあげることが

出来るのってなんかすごく嬉しいです。

 

そんなこんなで、一週間、日曜日のお仕事に

日々のお料理を繰り返しながら

この国でもいつしか季節が巡っていくのです。

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今週もアップされました幻冬舎plus連載

「日登美のブラジル食頼り」

おかげさまでご好評頂いているそうで

ありがとうございます!

さて、今回は金柑の酵素ジュースです。

暖かくなってきた日本、そろそろジュースの準備に

いかがでしょうか?

 

『ブラジルの我が家 Família no Brasil!』

好評発売中です!

 

気になる木

気になることっていろいろある。

気になるには二つあって

ひとつは「あ、あの人(物)なんか素敵〜」っていう

良い感じの気になる。

もうひとつは「あ、あの人(物)なんかいつもひっかかる」

というちょっとやな感じの気になる。

最近そんな、自分の中の気になる。をよくよく観察してみて

気がついたのだけど

その二つの気になるは良いのも嫌なのも結局

自分の中の何かと結びついているからこそ

気になるんじゃないかって。

よくいうじゃないですか、例えば自分が美人だと思ってる人は

「ブス!」って言われても簡単に冗談でながせちゃうけど

ちょっとでも自分は美人ではないのではないか?と思ってる人は

「え?やっぱりそうなのか。」ってちょっと傷ついたり

気にしたり。やっぱり気になるわけです。

気ってやつはすごいね。

ともあれ、それなら自分が気になる言葉でもなんでも

ちょっと立ち止まって観察してみようじゃないですか。

 

というわけで良いなぁの気になるを見てみると

自分では意識出来てない自分のいい

部分と共鳴しているとか反映しているようで

憧れたり、ちょっとうらやましいような素敵な気分になるのは

外側の何か,誰か、にではなくて

実はまだ気がついていない自分の中の何かが

外側で,目の前に現れてて

それと共鳴するから、同じ物があるから気になるわけで。

「え。じゃぁ自分も結構イケでんじゃん?!」って

新しい自分を確立していけば言い訳で。

と私は解釈しました。

 

そんで、嫌な感じのというかだいたい嫉妬とか嫌悪感ってものを

外側に見つけちゃったときにも

よくよく観察すると、それは自分の内側にあるものを

はっきり見せつけられちゃって体現されちゃって

居心地が悪い。ってことで。

でも自分のことと思いたくないから人のせいにしたり、

なんか嫌だと避けてみたり。

例えば本当は自分がやりたいとおもっていることを思い切り

やられちゃってたりして嫉妬したり。

そういうことってあるんだなぁって。

でもよくよくみないとわかんないくらい、「気になる」って

些細なことで、些細なくせに以外と隅に置けないもので。

だから気のせいなんて、ほっとかないでよくみてみよう。

そしたら、「あら,私って本当はこんなことしたいのかしら?」

とか、「おや、私ったら案外いいとこあるんじゃないの。」

などなど本当の自分が見えてきたりして面白いものです。

まぁこれも、気の陰陽とでもいいましょうか。

裏も表も,良いも悪いも、まぁよくみてみりゃ

ただそこにあるだけなんですね。

 

子育てしてるとよく、子供が親の気に触ることをしたり

しますよね〜そんでふが〜っと怒ったり=)

それもきっと自分の中の何かに対して反応しているんで

しょうね。

昔自分が言われて嫌だったこと,昔自分もしてたこと、

そんですごい怒られた記憶とか。

もしくは自分にそっくりでしかもそのそっくりなところが

自分の嫌な所だったりして。

わかっていても簡単には感情をコントロールできないもんですけど

頭の中だけでもわかっているとちょっと楽になったりもしますよね。

たかが気、されど気。

潜在意識と意識の間で見え隠れする自分探しの旅は

まだまだ続くのであります。

 

 

雨の思いで

最近は雨続きだったブラジル。まるで梅雨の日本のよう。

しとしとと雲をたれ込めている空だったり

ざけんなよ、っと言わんばかりの大雨でそこいら中に

川を生み出すほどの大雨だったり。

ともかく、雨、雨、雨。

重い低気圧の雰囲気に包まれて眠気に襲われる日々の

なかでもほっと布団にはいる瞬間に聞こえる

撫でるような雨音には幾分癒される。

癒されて緩んだ心の隙間でふとよみがえる

とある雨の日の出来事。

 

もう去年のことだけど、それは真夏の出来事で

やっぱり雨の降る午後だった。

そんな天気だったけど,その日は郵便局に届いた荷物をとりに出かけた。

私のうんと若くまだ髪の毛がショートカットだった時を知っている

カメラマンの友人が雑誌のブラジル特集でエッセイを

書いていると聞き読みたい!と言ったらなんと送って下さったのだった。

人生にはこういう心がすかっとするほど嬉しい

親切をしてくれる人と言うのが時々いるのだ。

 

ともあれ、

私は彼の文章がとても好きだったから彼の視線で描かれるブラジルとは

どんな風景なのだろう。とわくわくしていた。

そして世界中が注目していたワールドカップ開催地ブラジルには

私の知ってる近所のこの町以外にもどれほどの顔と風景があるのだろう。

そんな期待を一心に込めた一冊が海を越えてやってきた。

その日が雨だった。

郵便局の中には長蛇の列。生温い風を

かき回す扇風機がなんとも空しく懸命に首を振っている。

簡単に言えばなんかいや〜な雰囲気だ。めんどくせぇ…的な

雰囲気だ。

だけど子供を連れていくとそんな面倒をすっとばして長蛇の列を

割り込みできちゃうのがブラジル。どうぞどうぞと言って優先してくれるのが

ブラジルのいいところだ。おんな、こどもにやさしいのだ。

もちろん日本の電車の優先席みたいに、「年寄りと、妊婦と〜は優先

しますよ」って書いてあるんだけど、日本では優先席でも

赤ちゃんがいたって眠ったふりする人もいるし

ほとんど「あなたあそこ座ったら?」なんて声もかけて

くれない名ばかりの優先が結構当たり前だけど

ブラジルは名ばかりの優先ではない。誰もが子連れをみると

自分から声をかけて「さ、どうぞ、あなた子連れじゃないですか」的な

ことを言ってくれる。こっちが気がつかなくても誰かが自分の順番が

遅くなっても親切に順番を譲ってくれる。

あぁ素晴らしきブラジルの道徳心。

嬉しい親切は日本を渡ってやってきただけでなく

この一見憂鬱に見える雨のブラジルの郵便局でも

バトンがつながれていた。

 

そんな人の優しさに心みたされたとある夏の午後。

そのあと雨がやんだので銀行にいったら、出る時には

また雨が降っていた。

しまった。

車を泊めた場所まではちょっと距離がある。

でもまたいつやむかわからないからぬれるのを覚悟で

赤ちゃんを抱いて急ぎ足で歩いた。

すると。

「ちょっと、おねえさん」と呼び止めるおばちゃんが。

「あんた、この傘つかってちょうだい。赤ちゃんがいるじゃない。」

といって私の手に傘を押し付けて笑いながら雨の中を去って

言った。

私はかろうじて「ありがとう」といえたのだけど

あまりに突然で、あまりに自然な善意に呆然としてしまって

しばらくおばさんの後ろ姿を見ていた。

あのおばさんはあれからどれくらい雨の中を歩いたのだろう。

見ず知らずの私に傘を渡して笑顔で去ったブラジル人のおばさん。

傘は随分使い込まれ、ブルーに水玉模様の傘の串のいくつかは

壊れていた、日本にいたら捨てられそうな傘だけど

こんなに優しい傘に出会ったのは初めてだった。

 

雨模様のブラジル。

この一続きの優しさの輪を感じた一日を

雨を見る度ふとに思い出す。

きっと世界のどこにいてもこの心の景色は

雨と一緒にまたいつか思い出されるんだろう。

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おかげさまでご好評頂いております幻冬舎plusの連載

「日登美のブラジル食便り」

第6回アップされました〜

今回はバナナの揚げ物です。

どうぞご覧ください!

 

 

 

 

海を渡って

とうとう私の手元にやってきました〜

遠く地球を半周して

海を越え〜山を越え〜

税関を通り過ぎ〜=)

やってきました、私の本!

『ブラジルの我が家 Família no Brasil!』

生まれたての赤ちゃんに対面するように

「ようこそ!」なんつってご挨拶したりして。

本を一つ作るのって毎回思うけど産むのと同じなんだなぁって。

みなさんにすこし遅れをとってですが

私の手元にやってきてくれた本。

ただの本だけど、本も出会いの一つだね。

全てのことにありがとう〜!

ブラジルよりお手に取っていただいた方が

楽しんでいただけていることを願っています。

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さて、今週もアップされました。幻冬舎plusの

「日登美のブラジル食便り」

今回は冷やし中華です!