Brazil

日曜日のマーケット

小雨の続くブラジルです。

どうやら季節はいよいよ秋の到来の模様。

毎週恒例のオーガニックマーケットでも

ほら、柿が出てきたよ〜

カボチャもいっぱい!

ブラジルでも微妙に感じられる季節の訪れは

やっぱりうれしいものです。

 

ちなみに柿は一キロ11レアル。約500円。

ブラジルでは柿は富有柿はめったに売ってなくて

小粒でジェリー状にまで熟れた柿をよく食べます。

でもわたしはこのぱりっと固くて甘い柿が好き=)

というわけで2キロほど買ってきました。

私が毎週買い物に行くオーガニックマーケットは

とある公園で開催されていてこの通り規模はそんなに大きくないのですが

ここには「Yamaguishi(ヤマギシ)」という日系のオーガニック

ファーマーさんのお店が並ぶので大根、里芋、にら、小松菜などなど

日本食をブラジルで食べるにはありがたい食材が揃っており

我が家のブラジル暮らしには欠かせない存在に。

この一番大きなテントを張っているのがヤマギシのお店。

お店の人たちは日系人の方も多く、だいたい皆さん日本語も

話せるのでブラジルに来たばかりの時にはただ「おはようございます!」と

威勢良く挨拶して下さるだけでも嬉しかったものです。

今ではすっかり仲良しになってヤマギシ村に住むみなさんに

餅つきに誘ってもらったり、広いブラジルの中でも唯一の

小さな日本を感じさせていただいております。

 

さて今日のマーケットはこんな感じで

手前にはサツマイモ、オクラ、奥には里芋なんかが

かぶもありますよ〜結構日本の野菜いろいろあるでしょ。

どれもだいたい4〜6レアルかな。(200円〜300円弱)

しっかりパッケージしてくれてるのも日本人のお店って感じがしますね。

続いて

葉物コーナー。

小松菜(KOMATSUNA)がありますね〜。

ブラジルの小松菜はでっかいです。茎がわしわし太くて

長さも日本の倍くらいあります。そんなワイルドな小松菜は

ブラジル人はにんにくバターで炒めて食べるのが好きみたいです。

思ったほど苦くないので私は普通にみそ汁に入れて食べるのが好き。

小松菜ってマクロビオティックでは結構欠かせない葉物の一つ

でありますが、たしかにこの独特の苦みと青み、

さっと茹でてレモン醤油で食べると日頃油の多い料理で

疲れた肝臓が「ありがたや」と言ってるのが聞こえるほど

染み渡るおいしさ。不思議ですね〜野菜って。すごいよね〜

ブラジルにも小松菜があるのもヤマギシのおかげ。

日系文化がここにあることが本当に私達の暮らしを

助けてくれています。

 

そんでもってちんげんさいもあるし、サラダの葉っぱは何種類もある。

それにパクチー、パセリ、ワケギなんかもあって、運がいいと

紫蘇があるときもある。なかなかよい品揃え。

それで一つこちらも3〜4レアル。(150円〜200円)

これでもブラジル人は高いわね〜なんて言ってるんだから。

お店の人は「でもこれオーガニックですから!」って言い返してるの

見たことあります=)ほんと、オーガニックでこの値段日本人なら

めちゃ安い!って思うよね?

そうそう。最近のお気に入りモロヘイヤもありました。

こんな物も作って下さって本当ありがたいです。

今日は納豆を仕込んだので出来あがったらこのモロヘイヤと混ぜて

一品にしようかなと企んでおります。

 

こちらではこうして一束いくら、一袋いくら、としてくれて

いますが果物なんかはだいたい量り売りです。

果物の消費が激しい我が家では一週間分

た〜っぷり買い込みます。

バナナはだいたい二種類あって、ナニカという香りの強い甘い

バナナとプラータという小さめでやや酸味があるバナナがあって

私はプラータがお気に入り。まだ緑色のうちに買って

うちでつい熟させて食べます。

今日も3キロほど買いました。手に持ってる一房でだいたい

1.5キロかな。こちら一キロ6レアル(300円ほど)

 

こうしてみると結構行けてるブラジルのオーガニックマーケット。

不便の多いブラジルだけど、海外暮らしでこんだけオーガニックで

日本の野菜が手頃な値段で手に入る国ってないのかなぁなんて

思ったりして。

以外と日本人にも住みやすいかもしれません、ね?

野菜だけ見ると=)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『ブラジルの我が家』幻冬舎より発売中です!

 

 

 

 

 

ブラジル料理徒然

最近は色々料理をしております。

日本から帰国してからはキムチを仕込み、

末っ子のユニオ君。随分白菜をまき散らしておりますが

楽しくお手伝いしてくれました。

ただ今冷蔵庫にはゆっくりと発酵を続けるキムチがたっぷり。

みんなの期待を一心に集めています!

 

カレーパン作りでカレーに味をしめてからは

カレーのお供にかかせないフクシン漬けを漬けたり。

パリパリ、ぽりぽり止まらないおいしさ!

ブラジルでは手に入りにくいお漬け物。

こうして手作りしてみるととっても美味しく楽しいです。

ブラジルに来てからこんな風に調味料や漬け物が我が家の

定番レシピに加わり続けていますよ〜

 

 

そして遅ればせながら3月3日はひな祭りでしたね〜

引っ越しでブラジルに持ってきたちび雛セットがみあたらない!

なので今年はいつものお雛さまとお内裏様に見立てた

お寿司とちらし寿司でひな祭りにしました。

お寿司にはごぼう、人参、椎茸を煮含めたものを混ぜて。

卵焼きでおひな様の着物をつくって、ネギの茹でたのを帯にして。

日本から持ってきた紅ショウガを飾ったおひな様。

黒ごまをまぶしたお内裏様になりました。

「このお雛様誰が食べるの?」ということで

かなりみんな食べたそうにしてたけど,今日は女の子の

お祭りだからということでお姉ちゃんチームが食べることに。

そしてあっという間にむっしゃむっしゃと食べられて

しまったお雛様にお内裏様。。。色気より食い気の女子チームでした;)

 

さてそして最近のお庭のごちそうはアロエ。

前から食べれるかなぁ、と気になってたので

いざ食べてみることに。

こうしてとげをとって水に漬けてから

しばらくすると黄色い水になるのでそうしたら

緑の皮の部分を削ぎ取って中の透明な部分だけにして

さらに水にさらします。

アロエのお刺身出来上がり〜

もちろんこのまま食べても良いけど,味はあまりないから

わたしはスムージーにいれて飲んでいます。

アロエヨーグルトなんてのも売ってるんだからヨーグルトに

いれて自分で作ってもいいよね。

食べてみるとネバネバぬるぬるしていて,オクラっぽいというか

長芋っぽいというかいかにも胃腸によさそう。

実際アロエにはいろいろな効能があると

言われていて、特に健胃や腸にいいとか。お通じにもいいそうで。

アロエの食べ方もマスターしちゃったからこれからこれも

我が家の定番メニューになりそうです。

そんでもって、

先日のお姉ちゃんの弁当はこんな定番中の定番弁当

でした。

真っ白御飯にわかめふりかけ、友達が作ってくれた梅干し。

丸一匹かってさばいたシャケの塩焼き

小松菜のレモン醤油和え

卵焼き

いわゆるスタンダードしゃけ弁。

素っ気ないタッパーにお弁当を詰めるのは

ブラジルに来てから始まったことですがいまやすっかり

定番タッパー弁当。

なぜタッパーかって?ブラジルの学校でお弁当というと

みんなだいたいフェジョンという豆の煮込みや

肉と野菜の煮込んだ物などの汁物とぱらぱらとした

細長い米を添えたものを持ってきます。

なので学校にはステンレス製保温棚があって、お弁当をもっていくと

そのステンレス製の棚にお湯が張ってある保温棚のなかに

ランチタイムまで預かってもらうシステムになっているのです。

だからかわいそうに?早弁はできないわけです。=)

ともあれ、なのでみんな容器はタッパー。

始めはわっぱ弁当の出番もなくなり寂しい限りでしたが

最近はすっかり慣れてしまって。

それでも日本人らしいシェケ弁があのステンレスの保温機に

フェジョン弁当と一緒に入っていると思うとなんだか

ふふふ、とこそばゆい気持ちがしたりして。

 

日本じゃない場所で日本らしい物を見るとなんだか

よけい日本を愛しく思います。

こんなただのシャケ弁がなんだかすごく貴重でありがたくて。

実際子供たちにとってもシャケ弁は

「やっほ〜今日はシャケ弁!!」と言わしめるほどの存在で。

日本で買ったお醤油だって、「一人小さじ一杯ね!」なんて

ケチケチしながら使って,それでも子供たちが醤油をなめる度に

「あぁなんておいしいんだろう〜」って溜息がでちゃうのです。

いまでは、日本にいた頃にこんなに美味しい醤油を当たり前のように

ジャンジャカ使っていたことが嘘のように思えます。

本物のお醤油、梅干し、お味噌がブラジルではキャビアのように

貴重に思えるのです。

子供たちの誰かが将来醤油蔵にお勤めしたらいいのに!とか

本気で考えてしまうほどですわ。

 

ともあれ、当たり前に素晴らしい調味料の手に入る日本。

そこには日本のすばらし伝統と文化が詰まってる。

外国にでて初めてそんないろいろに感謝しながら

まずは自分で出来ることを増やしていこうと改めて思う

近頃のブラジルの台所なのであります。

 

 

 

 

 

最近のお気に入り

毎日暑い日が続いているブラジルです。

こちらも異常気象らしくて普通は雨期に当たる今

殆ど雨がふらないので乾いた厳しい暑さになっています。

夏バテなんてあまりしないわたしでもさすがに夏バテ

しそうなほど毎日と〜っても暑い!

こんな時はプールだな!と思うのですが日本のように公共機関の

プールはないし、もちろん学校に併設もされていない。となると

自分で持つか、何処かの会員になるか,という道しかないのがブラジル。

私達の新しい家にはプールがないのでご近所さんの

持ってるプールにお邪魔してなんとか暑さをしのぐ日々。

近くに川や海でもあればなぁとおもうのだけど

ブラジル川ってなんかワニとかいそうで怖そうだな。と

怖じ気づきプールに一票!

自家用プールなんてなんともスケールの大きい話に聞こえますが

ここまで暑いとバスタブ無くてもプールは欲しい。と思っちゃい

ますよ〜

 

さて、そうはいってもないものはない。

けれど子供たちは新しい庭を大満喫。暑さに負けず一日中

遊ぶ遊ぶ。

土に道を造ってビー玉を進めるゲームが今流行のようです。

なにやら真剣にゲームをしています。

ブラジルでは子供はだいたいいつもはだし。

ためしに私も裸足になると気持ちがいいけどそれで走るのは

痛い。。と思うのに子供はこの裸足で石の上でも草の上でも

走り回っています。やっぱり鍛えられるんでしょうかね。。

 

そしてこちらがお庭のお気に入りの一つ。

玄関前にあるアセロラの木が最盛期を迎え

毎日とってもとっても追いつかないほど、という嬉しい悲鳴。

おちびもお兄ちゃんの収穫をお手伝い。

子供たちはいつでも思い思いにアセロラをついばんだり

バケツに集めて食べたり、最高のスナックに。

私はビタミンたっぷりのアセロラジュースを飲んで

ブラジルの真夏の強い日差しで受けたお肌のダメージの

回復を狙います=)

我が家ではこんな風にして暑い夏を乗り切っています。

私の住む町ブラジルカンピーナスは世界で最も

雷が落ちる町だそうです。

全然知らなかったけど確かにすごい雷です。

落ちる数もすごいけど、その迫力もすごい。

人生でこんなに沢山の雷を、そしてこんなにパワフルな雷を

見た事ない!ってくらい毎回すごいんです。

特にブラジルでは夏の今、日中はうだるような晴天、

そして夕方からは恐ろしいほどの入道雲や真っ黒な雲と

ともに夕立の域を越えた雨や雷がやってくるのです。

これがまた結構気持ちいい=)

暴れまくってて気持ちいい。やんちゃな男の子みたいです。

なんていっても、結構危ないから家の中から

鑑賞しているのですが。

 

おとといもすごい雷がやってきました。

後からきくとその晩は数時間で800もの雷が

この町に落ちたそうです。

いつものようにすんごい雨が降って子供たちは屋根からしたたる

雨をシャワーのように浴びて遊んでいました。

雷は鳴ってたけどまさかこの辺に落ちないだろうとおもって

子供を軒先で遊ばせてた所が、もんのすごい衝撃とともに

雷が近所に落ちましてあわてて家の中にいれました;)

そのときパソコンを使っていた主人はインターネットの電源から

出る火花をあび、音楽を聴いていた長女はイヤホンから

電撃が伝わりびりびりしたほど。

もちろん同時に我が家および近所は一斉に停電。

停電だけならいいけどこの雷が強い電流を急に流すので

これで家電が壊れる事があるそうで。といっても

壊れてるのかどうかは電気が戻るまでわからない。

いやぁ、パソコン壊れてたらやだな。冷蔵庫壊れたらこまるな。

と不安を抱きつつも

「こんなすごい雷、写真とりたいよね!」とかいっちゃって

家族皆で雷鑑賞=)

もうドラゴンボールの神龍(シェンロン)でたのか?って

思うでしょ?

こんなのがばんばんやってきます。

これはかなりの見応えです。

そんでもって楽しかった。って思ったら家の中は停電。

これがまたいつ復旧するかはわかりません。

再び現実に戻り色んな不安を抱えながらも

ロウソクを付け、「懐中電灯ちゃんと電池補充して

おいてよかったぁ」と胸をなで下ろします。

こんな時,備えあれば憂いなしの言葉が身にしみるぅ。。

そうはいっても今年初の停電。

子供たちはひさしぶりのロウソクナイトにうきうき。

「僕が作ったロウソクつけたい!」

「わたしのやつは自分で付けるからね!」などなど

盛り上がっております。

いいよね。ろうそくって。

 

ブラジルって電車が走ってないし、色々不便だけど

そりゃこんなすごい雷や雨がたびたびやってくるなら

人間の力が及ばない事のほうが沢山あるよなぁって

そっちのほが納得な今日のこのごろ。

停電もインターネットがなくなることも考えてみれば

当たり前。都会に住んでいたときはこういう不便が起こると

「すぐに誰かが直してくれるよね」って思っていたけど

この自然のまっただなかに住んでみると、電気も火も

水も自然の中のいろんなことがコントロールが可能だった

都会のくらしは一体なんだったんだ?とこっちのほうが

不思議な今日このごろ。

 

そして、そういえば。

今年は九星気学でいう三碧木星の年ですね。

わたし実は三碧なんです。

そして三碧の司る力は雷らしいです。

時々どうして私はブラジルのカンピーナスって町に

住むことになったのかなぁなんて思う事があるんだけど

カンピーナスが世界一雷が落ちる場所だときいて

自分が三碧の人間だと気がついて

腑におちるような気がしました。

縁があったんだな。と。

 

人生色んな所で出会いや別れがありますが、何でもご縁あってのこと。

別れるも出会うも自然に任せてそのように進んでいく。

楽しいこともつらいことも、それが今の自分にとって一番いいこと、

必要なことだって思って暮らしていく。

魅かれ合って導き合って進んでいく人生を信頼していれば

どこにいても怖くないのかなぁなんてぼんやり思ったりする

雷の晩でした。

 

 

 

 

 

夏休み

暑い!暑すぎる。。

毎日扇風機で熱風をかき回す今日この頃。

夏休みまっただ中のブラジルです。

こんなに暑くちゃプールにとびこみたい。海にいきたい。。

でも海もプールも近くにないので

一日なんども水シャワーをあびてやり過ごす。

一番下のおちびはあせもだらけでございます。

いやぁ暑い!

 

もちろん子供たちの勉強ははかどらない。

ただでさえ野生の馬を追い込むように机に向かわせようと

しているのにこの暑さじゃもっと難しい。

いやはや。夏休みってやつは!

そうはいってももう半分は終わってしまった夏休み。

そろそろ新学期に向けて学校の備品を用意しなくては。

ということで子供を集めて学用品チェック。

すっかりくたびれたリュックにペンケースのなかには

しばしの休息を与えられた色鉛筆たちが。

しっかり使われ仕事しました!って感じの鉛筆たち。

子供たちの日々をかいまみるようなちびた色鉛筆。

「そうだよね、去年もよく働いたね。よく学んだね。」

そんなことを思いつつ足りないものをリストアップしたり

クレヨンをみがいたり、リュックを洗濯したり。

新しい鉛筆に名前をかいたり。

暑さでだらけた我が家の中に一筋ぴりっと引き締まるような

新学期の空気が漂います。いいね準備するって。

ブラジルでは2月から一足お先に新学年がはじまります。

また一学年大きくなる子供たち。

ちびた鉛筆とま新しい鉛筆がひときわまぶしい。

夏休み中盤を過ぎたブラジルはうだるような暑さと

どこか新しい毎日を予感させるような日々なのです。

新しい場所

ようやく年末の引っ越しのカオスが一段落し

家の中の段ボールが随分姿を消した。

新しい場所で暮らしが始まったんだ。

やっとそんな気分になってきた。

 

新しく住み始めた場所は知り合いの家だったので

前からなんども訪れた事があったから

引っ越したっていうかんじでもないはずなのだけど

やっぱり新しい場所っていう緊張感は気持ちいい。

 

前の家のワイルドさと違って今度の家は何となく

こじんまりしてるので使い勝手がいい。

庭もブランコやハンモック、果樹があったりして

結構遊べる。

お楽しみはアボカド。もう沢山実をつけていて

後数ヶ月で食べごろ。

この家のアボカドは世界一美味しいって思ってるので

もう嫌ってほど食べてみようと思っている。

そして今ではブラジル到着時のあの興奮も忘れるほどに

なったマンゴーももちろんざらんざらんなっている。

楽しみにしなくなるほど食べれそうだ。

きっと熟れたら全部たべられないからグリーンマンゴーの

チャツネを作ろう!(こうしてまた自分で仕事を増やす;)

後ろにはちゃっかりハンモックにのってる碧君がいたりして。

そしてブラジルに来てからず〜っとやりたいと思いながら

今まで出来ずじまいだったミニガーデン。

日本と違って種まきゃ育つってことの無いブラジル。

なぜって?すんごい蟻がいるからです。

すんごい頭が大きくて赤いありがいて

それが全部葉っぱを切って運んでいってしまうのです。

その他いろんな種類の蟻がいてとにかくちょっと目を離すと

すぐに食べられてなくなってる。

しかもお日様がつよすぎて日向に何か植えるとすぐ枯れる。

水を一日2〜3回まかないと死んでしまう。

そりゃそうさね。もともとここは熱帯アマゾンだったんだから。

本当は木が茂って日陰のなかで植物が混在してるはず。

可愛いレタスや野菜なんか育つ環境じゃないもんね。

それこそ毒虫、毒やとげのある植物だけが生きのび繁殖する

めっちゃ弱肉強食の大自然だもの。

いまなんてまだまだ生易しい環境になったのだろうけど

それでも十分すんごいとこです。ブラジルって国は,自然は。

日本から来たときは日本の田舎のつもりで

「種まいて〜畑やりたいなぁ〜」なんて夢を描いていたけど

いやぁ甘かった。全然ちがう。日本と。

ともあれそんな自然界のギャップもあって尻込みしていた

自家菜園。やっぱりここでも菜園は無理だけどハーブガーデンくらい

ならできそう!と早速作ってみました。

なるべく日陰で、なるべく蟻がいない場所。

目が行き届く場所。選びましたよ。

がんばれハーブ達!

そんなこんなで今は朝晩の水やりが日課。

そして蟻チェックが日課=)蟻さん手強いのよ。ほんと。

はたしてハーブ達はうまく育つのだろうか。。

楽しみだ。

 

こうして我が家の新しい家での暮らしが2015年とともに

はじまりました。

さて今年はどんな年になるのかな。

一杯遊んで一杯学んで,元気一杯楽しい一年と

なりますように!

 

ブラジルもちつき

ブラジルで二度目のお正月。

今年は三が日結構楽しみました。

日系人オーガニックファーマーの方達のコミュニティに

招かれておもちつきに。

行ってみるとなんと杵と臼もある!

既に二臼ついたあとですでにおいしそうなお餅達が!

今年は私はお餅を買う事が出来なかったのでお雑煮が

白玉だった我が家、お正月からつきたてのお餅が食べられる

なんて〜うるうる。感謝感激でした。

私はポトラックでタイの生春巻きを作っていきました。

ひじきとパイナップルアボカドのベジタリアンバージョンと

チキンとマンゴーフレーバー。

好評だったようでよかった。。。

大根おろしに、カラシナ和え、きな粉に黒ごま

海苔醤油。

素晴らしきラインナップをブラジルで堪能できるなんて

ほんと夢のよう!

が、しかし。末っ子のゆにおはまだお餅を食べた事が無く

まだ飲み込めるか微妙なのでお預けに。

かわいそうに、と思っていると気がつかないうちに

お皿に手をのばしてちゃっかり具だけたべておりました。

しかも大根おろしをむしゃむしゃと。

さすがたくましき末っ子。

このあとちゃっかりカラシナも具だけ食べておりました。

その日は日本語でた〜くさんおしゃべりをし、

NHKの連続ドラマ(朝ドラはブラジルでは夜ドラになります=)

をみせていただき、すっかり気分は日本。

「紅白歌合戦も録画しているから見る?」の

お誘いに長女は大興奮。

4時間のものを数時間でガッツリみせてもらって

これまた世間話に花が咲くブラジルの正月。

日本では紅白もテレビも全然見てなかった私は

紅白で流れる流行の音楽に時代の流れを感じつつ

テレビから伝わる日本の今を感じつつ

なんだか不思議な気持ちがしました。

それにしたって、「あぁここはまるで日本。」

 

ブラジルにきて二度目の正月。

思えば遠くへきたものだ。

日本人というだけで外国にいるとみんな助け合ってる。

すぐに仲良くなれる。

いや、日本人ってだけでなくてもここでこうして

みんなに助けられ、暮らしている事にやっぱり感謝。

そして日本の裏側でこうやって毎年日本の文化を

紡いでくれてるこのコミュニティの方達に敬意をこめて。

 

生きてるってことは誰かにいつも助けられ支えられ、

そしていつかどこかで自分も誰かを助け、支えているんだよね。

生きてるってありがたい!

そんなふうに思った素敵なお正月でありました。とさ。

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

おかげさまで私達もブラジルで二度目のお正月を迎えました。

ブラジルでは真夏の晴天のもと、また新しい一年の朝がやって

きました。

 

今年は年末の引っ越しの影響で家の中はカオス。大掃除などする

わけもなく。御飯を食べさせるのでやっと。という年末でありまして

日本の友人の作る美しいお節料理の写真によだれを垂らしつつも

「いやぁそんなめんどくさいこと私もやってたなんて信じられん。。」と

半ば放心状態になるほど気がつけば私もかなりおおざっぱな

ブラジル人感覚がしっかり身に付いている事を確認した

年末でした。とほほ。

そんな訳で引っ越しを言い訳に「今年は大晦日も、お正月もないよ!」

とかなりはやばやと宣言しておいた(言った者勝ちか?;)

のですが思いのほか大晦日、お正月を堪能してしまうことに

なるとは、いやはや私もやっぱり日本人なんだなぁとちょっと

ほっとするやら嬉しいやら、な年末年始なのでした。

 

大晦日なんて気分になれなかった昨日。

それでも「ママ〜今日は何食べるの?」っていう子供たちの期待に

負けて「しょうがないか、何かつくるか。。」と

今年最後の買い出しにいく事にしました。

うちの近所じゃおせちの材料は殆ど手に入らないし

このうだる暑さのブラジルでごちそう作ろうと思うと

一体何を作ったら良いか分からない。

これは以外と寂しいもんです。

聞く所によると大晦日には豚を丸焼きしたりするらしいのですが

まさかうちで豚一匹は無理だしねぇ。ブラジル人は大勢でパーティーを

してみんなで食べるそうで。

そう考えるとしかるべき時にしかるべき料理を作れる、

しかも核家族でも作れる料理、献立がある文化というのは

本当にありがたく美しい物だと改めて感じたのでした。

う〜ん、おせちってすごいね。

 

ともあれスーパーに行ってみるとお客さんでいっぱい。

まちで唯一魚を売ってるスーパーに出かけてみると

見た事無いほど魚が一杯=)

そこでしばし立ち止まる私のご主人セバリン君。

「どうしたの?」と聞いてみると

「ねぇこれ、カツオじゃない?」と。

見るといい感じの大きさのカツオらしき魚が丸ごと売ってる。

けれどブラジル人は海側じゃないと殆どサーモンくらいしか

食べないし,食べ方も知らないのであろう。めちゃくちゃ

新鮮なのに誰も見向きもしない。

私達は早速お店の人に声をかけ聞いてみると「Atum」だよ。って。

つまりマグロです。

「え〜マジで?マグロなの?」でも袋にマグロって書かれて

一匹袋に入れてもらって買って帰る事になりました。

思わずかってしまったカツオもどきのマグロ。

しめて77レアル。日本円で3000円くらい。悪くない。

でも今までブラジルに住んでて一番高い買い物だった=)

魚さばくのが大好きな主人はうきうき。

「今日はマグロさばいて、にぎり寿司にしちゃおうか!」と

大盛り上がりでうちに帰宅。

しかも一匹丸ごとだもの、あとはあら煮も作ろうね、ステーキもしたい?

カマも焼いちゃおうか?なんて丸ごとメニューを考えるのも

また一興。

あまり魚かった事無いけど、こうしてみると切り身の魚

じゃ無くて丸ごと買うと無駄無く色んな料理にできて楽しいね。

 

さてさて、思いがけず「今夜はにぎり寿司で〜す!」となって子供

たちは大喜び。

しかも丸ごとのでっかい魚を見て大興奮。

さばくの見たい!と見学しながら夕飯作り開始。

一匹の魚がどんどん切り身になります。

でもね、やっぱりマグロじゃない?カツオっぽい。

「ほらやっぱり〜ブラジル人っていい加減なんだからぁ〜。」

なんていいつつ

魚に詳しくない私達。依然としてはっきりとは

何の魚かわからない。それでもとにかく予定変更

「カツオのたたきにしてみましょう!」ってことで

母の作っていたのを思い出してあぶったり薬味を刻んだり。

お皿もしっかり冷やして準備万端。

 

こちらが料理に奮闘しているすきに子供たちは気がつくと

引っ越したばかりなのにお隣さんの子供とすっかり仲良くなって

プールに入れてもらってる。新しい家には共有プールがないから

皆自分ちにもってるんだよね。うちはないから誘われてラッキ〜。

そのへんのちゃっかり具合も頼もしい子供たち。

しかも夜から始まる大晦日パティーにも誘われちゃって

新しい場所でもあっという間に友達つくってくれちゃって

たのもしいやら。

台所越しに見えるお隣から聞こえるプールではしゃぐ

子供たちの声を聞きながら料理は続きます。

 

と、この時期いつものように夕方頃からは雲行きが一気に

怪しくなって。

遠くには真っ黒の雲が。そしてごろごろという雷を連れてきます。

面白いのはその雨雲と晴れてる空の境目。

いつもこので〜っかい空に雨雲の部分と晴れてる部分が一緒に

見える。

「あ、そろそろこっちにくるね。」というとやっぱりぽつぽつ

降り出して、恐ろしいほど地面をたたいて雨がじゃんじゃか降る。

夕立というには強すぎる雨。

真っ黒の雲が冷たい風を連れて雷と一緒に荒れ狂う。

ものの30分ほどだけどかなりの猛威をふるうので道は全部

川になる、本当に川。オレンジ色の赤土水をたゆたわせた

川がそこらにできる。川もすぐに氾濫する。

それがだいたい毎日起こる。

大晦日も関係ない。

大急ぎで洗濯物を取り込むと、うちのちびが雨のなか

遊びだした。

屋根から落ちて来る雨ツブはまるでシャワーのようで

あっという間にびちょぬれに。

もちろんこのあと裸になって雨のシャワーを満喫。

昼間の暑さが嘘のように冷たい空気で一気に温度が下がる。

それはそれで「ゴストーゾ!(きもちいい)」

これで夜は涼しく眠れる。

でも雨にぬれたちびは唇真っ青だった。

 

ともあれ手抜き料理をするはずの大晦日。気がつけば

ごぼうのかき揚げに野菜の天ぷらにだし汁

カツオらしき魚のたたき、春雨サラダに

酢飯ごはん。と結構素敵な和食メニューに。

カツオのたたきはそれはそれは美味しく出来て

ブラジルでこんな美味しい刺身はきっとどこでも食べれないんじゃ

ないか?と大好評。

実に一年半ぶりの刺身。いやもっとかな。

とにかくブラジル初の刺身は自分たちでさばいた鰹(マグロ?)

そんな思いで深い大晦日のごちそうとなりました。

 

ごちそうたっぷり食べた子供たちはいそいそと再びおとなりさんの

盛大な大晦日パーティーに遊びに出かけ帰宅したのは午前様。

そんなのあり?って思うけど

ブラジル人って特に夏はよるが長い。子供も真っ暗でも遊んでる。

夕飯も夜の8時や9時から食べたりね。特に大晦日だったから

特別の特別もあるけれど、これがブラジル流の大晦日らしい。

もちろん昨日は一日中どこでも花火が鳴り響き、家にいても

ワールドカップの時期を思い出すようなにぎやかさだった。

日本のお寺の除夜の鐘とは随分雰囲気が違うんだなぁやっぱり。

 

そして迎えたお正月。

今年はお雑煮も作れないな、って思ってたけど

なんだかんだ冷蔵庫のものを駆使してなんとなく

お正月料理にしたてました。

お餅がないから白玉でお雑煮、人参の飾り切りはかなりいい加減な

できばえ;)

みんなが起きてこないから,あれこれしているうちに

栗なしのきんとん、白玉の残りをきなこにまぶして、

昨日のカツオ?の照り焼きに庭でとれたアセロラをあしらって。

こんなもんしかないけれど、なんとなく気分は

ミニミニおせちとお正月になりました。

そういえば、末っ子のユニオには初めてのおせちだったよね。

適当なものしかないけれど

白玉なしのお雑煮を添えて。

いつか日本でまたたっぷりとおせちを作って

あげたいな。

こうしていい加減ながらもなんだかんだで

楽しく大晦日、お正月を迎え2015年が始まりました。

今年も皆様にとって良い年となりますように。

 

 

引っ越し

クリスマスも過ぎ、2014年も終わろうとしてる今日。

まさかこんなに早くこの日が来るとは思わなかったけど

ブラジルに来てからずっと住んでた家から引っ越した。

見た事もないブラジルという国で初めて暮らし始めた家。

家族みんなに囲まれて五番目の子を出産した家。

私達の新しい人生が始まったのもあの家からだった。

ブラジルに来てからここまでの道のりが一気によみがえる。

 

思えばこの家との出会いは奇蹟以外の何物でもなかった。

もしくはこれは運命の出会いだったのかもしれない。

この家が素晴らしかったとかそういう事でなくて

ここにこうして暮らせたのはこの家を含めて数ある

妙なる縁と導き以外言いようがないからだ。

引っ越しの作業を進める中でわたしは何度もそのことが

頭によぎった。

「あぁ不思議だなぁ、あぁ奇蹟だったなぁ」

そしてまたこの引っ越しも妙なるご縁と運命としか

思えない絶妙さの中で起こったのだった。

人生ってのは不思議だ。

 

さて、いざ引っ越しとなるとブラジルは日本とは違う。

引っ越しは業者に頼もうと思ったのだけど近所の人に聞いたら

安い所で頼んで物が無くなってしかも物を壊された、といわれて

怖じ気づき自力でやる事にした。

今更自分たちで未知のブラジルの引っ越しやを頼むより頑張って自分たちで

やった方が色んな意味安全でリーズナブルだと言う気もした。

それにどうせ引越し先は住んでいた所から車で10分ほどの

場所だった。

不思議なことには、たったスーツケース12個で日本からやってきたのに

気がつけばどこからどうやってきたのか物は増え、

何度もスーパーマーケットで頑丈なバナナの箱をもらいに

行かなくてはならなかった。

これまた人生の不思議。

 

日に日に暮らしの香りがそがれていく家の中で暮らした12月。

そうはいっても普通の引っ越しよりは物はうんとすくなく

子供たちは早々と部屋を空っぽにしてしまい

ベッドもあっという間に片付けられてしまったので

ぽつんと部屋の真ん中に置かれたマットレスでキャンプのように

眠る日々が続いたが,普段別々に寝ていたのに一緒に寝るのが

楽しかったのか、それとも新しい家へ旅立つ予感が興奮させるのか

既に夏休みに入っていた我が家の子供部屋からは

毎晩遅くまできゃっきゃと楽しげな声がひびいていた。

 

しかし引っ越しの荷造りは思いがけず時間がかかった。

というのも掘り起こせばブラジルに来たばかりのころの

日記やら学習ノートやら、はたまた日本から持ってきた思い出の品が

ごろごろと出てくるのだから

気がつけばパッキング前よりも酷い状態の部屋で

思い出に浸り時空を超えている人が何人もいた。

そんな訳で、気持ちは分からなくもないが

「もしも〜し、そこ!思い出に浸らない!」と何度

叫んだかしれない。

ともあれ全ての荷物はいつの間にか片付いてしまって

それはそれでなんだか嬉しいような悲しいような複雑な気分だった。

思い出を箱に詰めて持っていく時に

少しこぼれ落ちてしまう何かがあるような気がするからかもしれない。

引っ越しセンチメンタルとでも言うべきか。

 

いざ始まった引っ越しはまるで戦の様だった。

大きめの自家用車で赤土のでこぼこ道をこれでもか

というほど荷物を詰めて運ぶ。

運んでも運んでも終わらない。

途中大雨の日もあった。クリスマスイブだって関係なしだ。

冷蔵庫に洗濯機を搬出し終わると家はすっかり生気を失い

長い時間見ない事にしておいた壁の裏側には何かの

因縁の歴史のようにびっしり汚れがこびりついていて

それは明らかに私達だけのものでなく

この家を貸してくれたオーナーからの年代物であるにも

関わらず、なんだかこれを綺麗にしてしまうのが

私達の使命であるように感じられた。

殆ど不可能に思われるほどこびりついた汚れが

少しずつ頑固さを和らげていくのを見るのは気持ちよかった。

これが私にとっての今年の、そしてきっとある意味では

人生の大掃除だったのかもしれない。

そうこうするうちに家は本当にすっからかんになった。

クリスマスがやってきた後だった。

 

クリスマスの余韻に浸る間もなく子供たちを動員して

最後の大掃除にはいる。

あちこちにある蜘蛛の巣をとり、窓の桟のほこりも床の

ぞうきんがけもぬかりなく。

はじめは「もうこれくらいでいいじゃ〜ん」って

言ってた子供たちも最後は真剣になって

「自分が住みたいと思う家にしてください!」との

私の指令通り、はたまた恩返しと思ってか

ぴかぴかにしてくれた。

有終の美をかざるという良い言葉が日本にはあるけれど

やっぱり気持ちのいいものだ。

大雨の過ぎた後のブラジルはうだるほど暑く

この日もプール日和。

そうこのコンドミニウにあった共有プールとも今日で

お別れ,ということで最後は

夏休みでみんな旅行に出かけてがらんとしている

コンドミニウで貸し切り状態のプールに

「おつかれさまでした〜!」と言って飛び込んだ。

ちなみに私はと主人は水着を持ってなかったけど

パンツとブラで飛び込んだ。もうやけくその楽しさだった。

また夏がやってきたのを今年になって初めて感じた。

 

がらんと片付き静まり返った家とは対照的に

新しい家はカオスの状態が続いている。

けれど年末差し迫る今でもようやく台所でなんとか

食事を作れるようになったのはありがたい。

そして何故か子供部屋は早々に片付き子供たちは

既に新しい家の庭で探検を始めている。

 

新しい家、違う国、いつもと違う場所であっても

はたまた長い旅行から帰ってきた後の気持ちもとても

似ていると思うのだけど

私は台所が動き出すと我が家になった、帰ってきた、と

感じる。

前夜の疲労を引きずっている朝にめちゃくちゃに

散らかってる家の中を横目に台所でお番茶を

わかす。

家一杯に番茶の香りが充満するとここはブラジルなのか

日本なのかなんてもうどうでも良いような気がする。

「ここは我が家だ。」

 

こうしてまた我が家が動き始めた。

前の家からちょっとしか離れていない引っ越しなはずだけど

なんだかすごい大きな変化だったきがする。

というよりも、ひょっとすると

なんだか大きな変化の前なのだろうか。

いや、今はそんな事は宇宙しかしらないけれど

こうして人生はまた何処かに流れて変化して

進んでいくのだろう。

 

引っ越しを持って終了した2014年と言う

もう一つの激動。

全てのことにありがとうさようなら。

そして来る2015年に

新たな出会いに

こんにちは、よろしく!(お手柔らかに=)

 

皆さんもどうぞ良いお年をお迎えください!

 

 

 

 

 

 

嵐の夜に

夏なのに今年は嵐がやってこない。

夕立もあまりないものだから

熱帯特有の夕方から突然やって来る冷たく強い風とともに

やってくるあの激しい雷雨が懐かしくなってきたところだった。

 

でも昨晩遅くに嵐がやってきた。

地面をたたく雨音はラテンミュージックのように

心地よい。

もう真夜中になっても雨はじゃんじゃんふりしきる。

もちろん雷もやってきた。

しばらく懐かしいブラジルの嵐のエネルギーと激しいリズムに

耳を澄ませていたが眠くなったのでベッドに入った。

雨は一向に手を緩めず激しく地面をたたいてる。

とうとう眠りに落ちたけどあまりの激しい雨と雷に

半分意識は嵐を体験し続けていた。

次第に嵐の心地よさに不安の色も交ざってきた。

眠りと覚醒の間で近づいて来る嵐の中心を感じつつ

雷はすぐそこで脅威を見せつけていた。

雷が落ちる度に地面が響き、窓がびりびりとゆれた。

そんな中でロックバンドの会場のようになってる我が家の外で

おこってる出来事に関係なく壁一枚隔ててこんなにも

穏やかな眠りを守ってくれている事に

しみじみと感謝していた。もちろん半分夢の中で。

 

そう。

私は嵐を体験してる時のこのコントラストが好きだ。

もし今外に放り出されたら,私は一体どうなってしまうのだろう?と

思うほど激しい自然の驚異のただ中にあって、

たった一枚の壁、屋根、窓ガラスのある家というものの

中に佇んでいられるだけで、こんなにも安心していられるのだ。

いや、この家だってたいした物じゃない。

壁はレンガを積み上げただけの物だし、窓だってアルミサッシのように

密閉されていないガラスがはまった木枠で網戸もないし

雨戸だって隙間だらけなんだ。

屋根だって、雨漏りするような簡単な作りで、到底この家に

シェルターのような完全な要塞は期待出来ない。

でも

こんな家でも、実際嵐の時に私達を守ってくれる。

屋根が家があるおかげで

雨にぬれず風に吹かれず、雷からも守ってくれる。

この安心感というのは一体どこからくるのだろうか?

壁や屋根や家であるだけでなくもっと他のなにかが

安心感をもっと確かな物にしているように思えてならなかった。

そしてはたとひらめいた。

嵐の中で家の中にいる安心感は、人生を歩き始めた自分が

家族を思う気持ちに似ているのではないだろうか。

人生を歩み始めたとき、大海原に放り出されたように感じる事も

また嵐にもみくちゃにされることもある。

だけど心の何処かに家族が,もしくは家族と思えるような

心の家をもてたなら

そんな嵐も大海原も何故か安心してわたっていけるような

気がしないだろうか?

いよいよやってきたブラジルの嵐の季節。

真夜中の激しい雷の地響きのなかで

夢と現実の狭間でふとそんな風に家族のことを

想った。