macrobiotic

初夏のマクロ

先日、自宅でマクロビオティッククッキングクラスをやりました。

初めましての方もいらしてでしたがすぐにわきあいあいと

楽しい一日に。

なんといってもアットホームは雰囲気がたのしい料理のクラス。

この日の献立は

かぼちゃのコロッケ 味噌とチェリーのソース

揚げ茄子とパプリカの精進出汁浸し

あらめとテンペの甘酢サラダ風

キャベツとフェンネルとリンゴのプレスサラダ

グリルアスパラと枝豆も玄米ご飯 自家製ピーマン味噌と

季節のみそ汁

ココナッツプリン ルバーブとイチゴのソース

でした。

どれもそんなに難しくないメニューですが初夏を思わせる

素材を使ってのお献立。マクロビオティックは季節にそった素材を使うので

食べていてなんだかほっとします。

 

ドイツでマクロ、というと地産地消でいけば日本の味噌や梅干しや

のりや、というのは理にかなっていないかもしれませんね。だけど

今住んでいる場所といままで自分が食べてきた伝統食というのを融合して

いくことが自分の経験上健康的かなと思います。

特に海外在住がながくなるとその土地のものばかりだとどこか

日本人として遺伝子にくみこまれているのか、味噌や醤油や

食べ慣れていた物への愛着は捨てがたく。そしてそれが自分のアイデンティティを

保っていく為にも必要な気がしてきます。

外に出るほど私のように純日本人で(というのは両親が日本人で自分が日本育ち

という意味で)あると「私は日本人なんだ!」と自覚することが多くなります。

そういう時に日々の食事の中に自分の母国の伝統が密やかに存在する

心強さほこらしさ。「いただきます」と口に出すときのなんともいえない

安堵感。自分が自分であることの証明。

なんていうと大げさですけど、自分の国の伝統を今更ながら誇らしく

そしてそれこそがある部分では自分のアイデンティティにも関わっているのだなぁと

言う風に思うのです。

ですからわたしはその土地でそこで手に入る食材で

味噌を自分で仕込んだり、梅干しらしき物をつくってみたり、漬け物を

つくったりできるだけ伝統を自分の手で作り出して、それを日々の食卓に

日々の家族の暮らしの中に根付かせたいと思っています。

 

マクロビオティックの食事というのは特別なようで続けていくほどに

自然な食事だなぁと思っています。

玄米をたべるとか、野菜しか食べないとか、何を食べるかという視点を

経て自分が何を必要としているか、していないか、あるいは

自分は何を食べてきたのか、何を食べていきたいのか、これから

どうしたいのか?という風に自分のルーツを辿りながらその先には

自分のビジョンにつながっていくように食べていく。それを自然界の

変化の中で自分の人生の変化と組み合わせながら自分でアレンジしていく

食べ方なのではないか。という風に今は思っています。

自分が日本人であることはアイデンティティの一部でしかないけど、

それでも確かにそれは存在する。

これしかない、という状況はなくて自分の中には色んな自分がいることも

発見する。

 

最近は専ら陰陽という二つの世界を経て

一つの大きな分けられない世界を感じながら

料理をしたり子育てをしています。

マクロ食か普通食という選択ではなくて

その間の道を悠々と歩きたいなぁとおもったりしているのです。

 

とはいえ、マクロビオティック料理教室やっています(笑)

こんな私が教えているのだから雑談雑学、うんちくが

満載なのです=)

 

 

 

 

 

春です!

いよいよベルリンはサマータイムが始まって

春の陽気がやってきましたね!

今月もベルリンでささやかなクッキングクラスを開きました。

 

今月の献立は

青菜とテンペのカリフォルニアロール

スプラウトとザワークラウトの蕎麦サラダ 白みそドレッシング

大根とリークの摺り流し風ポタージュ

レンズ豆と麦のローフ 春野菜添え

レモンタルト

でした。

こちらレンズ豆と麦のローフ。

上にあしらった大根は今我が家で流行中の自家製大根の甘酢漬け。

ロマネスコのカレーマリネの黄色が白いお皿に映えますね。

ターメリックは肝臓にもよいし、肝臓は春に対応する臓器。

レモンタルトにも色づけとして使っています。うまく取り入れたいですね。

ドイツではこの時期ターメリックジンジャーティーなんかが流行ってるみたい。

豆乳にターメリックとしょうが、はちみつを入れて飲むんだとか。

おいしそうだよね=)

こちらがレモンタルト。

レモンの酸味が聞いたプディングにカシューナッツのクリームをたっぷりと。

ふわっとぷりっとした食感です。

こちら我が家でのクラスの様子。

こちら、お宅にお邪魔してのクラス。

松花堂弁当箱をお借りして盛りつけ。同じメニューでも

器を和風にするとまた雰囲気が違っていいですね。

このお弁当箱をおもてなしに使う、というアイデアは

見栄えもして片付けや盛りつけも簡単でおすすめです!

特に外国で喜ばれますね=)

 

春らしく、薫りさわやかに、彩り美しく。

ベルリンも都会ですが食卓の上から季節を迎えるように

緑の野菜が気持ちをぐっと明るくしてくれます。

そう。マクロビオティックは特に都会に住んでいる人に

役立つと思うのです。季節を感じにくい、自然を感じにくい場所に

いても、食卓の上から自然を感じる。季節を巡らせる。

食卓は小さな宇宙になりうるのだと私は思うのです。

 

さて軽そうに見えるこのメニューですが、実際食べてみると

穀物が多いので結構お腹いっぱいになります。

ローフなんかはもっと小さく切ってピンチョスにしてもよいかも。

ただマクロビオティックのお料理は食べたときは満腹感がすごいけど

あとでおなかも心もすっきり満足。後味がよいのです。

逆にリッチなお食事は食べているときはそれほど重くなくても

後から体が重たい、なんか気持ち悪い。っていうことがありませんか?

良い、悪い、ではなくてそういう違いってありますね。

不思議なものです。

 

今回の献立は春の調理法をテーマに作ってみました。

春はデトックスの時期でもあり、体内の排毒を担う肝臓がメインの

臓器となります。通りで海外では春に断食をやることが多いですね。

大掃除もドイツは春にやったりします。

昔の人は自然とこのタイミングに体の内側も外側も大掃除していたの

かしら。

ともあれ、肝臓に負担をかけないために春には油を少なくした

料理、またはオイルフリーのお食事を多く取り入れてみてください。

みそ汁、おひたし、煮物など。和食はその点とても柔軟に対応

できる素晴らしい食事だと思います。

今回もローフはオーブンを使いましたが、フィリングは油を使わず

ウォーターソテーといって沸騰したお湯で野菜をソテーする調理法を

つかったり、蕎麦のサラダもポタージュもオイルフリーで作りました。

それでもしっかり満腹になりますよ。

 

またお味付けは酸味のあるものを意識して軽やかに。

冬の間の脂肪を溶かすようなイメージでしょうか。

とはいえお酢の酸味は植物性食品のみの時は強すぎる場合もあるので、

柑橘や梅干し、梅酢なんかも酸味としてうまく使われるといいですよ。

今回はレモンをタルトに、そして巻き寿司で梅酢を使いました。

わたしはお酢の瓶のなかに一切れ昆布をいれて使っています。

そうすると味もまろやかに、お酢のエネルギーも中和される

ようです。是非おためしを。

 

調味料はドイツではありがたいことに「ache」というところから

日本の醤油、本味醂、お酢に梅酢まで買う事ができます。

ちょっと高いんだけどありがたく大事に使っています。

その他葛粉、梅干しなんかもあるし、切り干し大根もありまっせ!

(切り干しはterrasanaというブランドです)

葛粉は是非日本に行かれた時に大量に買ってこられると

大変助かると思います。高いのだけどね、我が家ではお薬かわり

として、風邪を引いた子供はリンゴジュースを葛で練ったものを

食べられる事になっております=)こっちでは高価すぎて手が

でないのでね、是非日本でお求めください。

病院に行く前に台所でできること。

葛もそれに一役買ってくれますよ!

それにしたってやっぱり日本の物は高いのでできるだけ

ドイツでも自家製でできないものか、とトライしているところです。

梅干しはこれからの季節、5〜6月にApricosenがでてくるのでそれで

昨年つくりました。

まだ改良の余地はあるのだけど、まぁまぁうまく行ったので

今年は多めに作ろうと思っています。今から楽しみです!

 

最後に、春は「木」のエネルギー。

木のエネルギーは成長、発展、流れるエネルギーです。

人生何でも流れていくから変化もして、変化は成長の証でも

ありますよね。留まっている事な実はなくていつも世界は、

人生は動いています。

そういう自然にそった伸びゆくエネルギーを取り込み、春の持つ

浄化のエネルギーを取り込むにはあらゆる物事への執着を無くす

という心持ちがポイントです。

そうすると滞っていたものがす〜っと流れるような爽快な

気分を手に入れる事ができるかもしれません。

一つを手放すと、また新しい一つがやってくる。

卒業と入学。別れと出会いがやって来る日本の春は

自然の摂理にかなっているのですね。

 

 

 

 

 

春と発酵食品

3月に入って急に空気が緩んできたベルリン。

身の締まるような寒さから解放されほっとしたと思ったら

何やら鼻水にせきに。。と早速排出のご様子の我が家。

体って不思議でこれを風邪と言ってしまえばそれまでなんだけど

冬〜春のデトックスと考える方がこの大気の緩んだベルリンで

肌身にしみて納得がいくのは私だけかしら。

ともあれ、そういう時には血液がきれいになるような食べ物を。

そして冬から春に衣替えをするように、お料理も食材もそろそろ

春モードに切り替えです。

我が家の玄米はすでに無圧炊きになっています。圧力鍋の玄米は

重くてたべられな〜い!というか玄米自体随分食べずらいです。

7分つきの御飯を食べる事がおおいかな。

それでも玄米が食べたいときはおかゆにして、生のイースト菌で

スペルト小麦と一緒に捏ねて生地をつくり、蒸し器で蒸しパンに

しています。これがまた花巻みたいで大ヒット。

春なので焼き締めたパンよりも蒸したもののほうが食べやすく

体にも負担が少ないといううんちくもありますが=)

 

さて、今回ドイツで真冬〜初春に助けとなったのは干し椎茸。

冬の間はドイツではこっくりとした暖かいもの、焼いたもの、

動物性食品が必要だったので真冬を過ぎる頃には寒さも相まって

体ががちがち、内臓もお疲れ気味でした。

そうなると頭痛がしたり肩こりがしたり。

そんなときに干し椎茸のスープは大変おいしく、ほっと緩むのを助けて

くれました。

植物性食品しか召し上がらない方はそこまで必要としないかも

しれませんが、それでも一緒に梅干しをいれて煮だしたスープ

なんか血液が元気になるお味がしますよ。

 

そう、血液。なんてったってこれがきれいなら風邪にも負けないわけで。

なるべくきれいに保ちたい。

血液はシュタイナー曰く自我とつながっているとか。

血液が汚れる、濁る、つまる、ということは自我にも影響があるのじゃ

ないかしら、と思っているわたしです。

あなたらしく、わたしらしく生きているとき血液もさらさらと

美しくモルダウ川のようにたくましく流れているのではないかしら。

と、まぁそんな想像をしてみたり。

 

ともあれ血液が「ありがとう!」と言ってるなぁと思う食べ物はやっぱり

みそ汁でしょうか。そうですみそ汁なんです。

それも時々は植物性だけのお味噌汁をどうぞ丁寧に作ってみてください。

丁寧に、ここもポイントなんですよ。作った人のエネルギー作ったときの

気持ちもまるごと頂いてる私達、というのは精進料理の世界でも

アーユルベーダの世界でも有名な話です。私もそうだと思っています。

そんなわけで体にしみるみそ汁が大変美味しく感じる今日この頃。

子供たちも沢山おかわりしてくれます。もっぱらみそ汁と御飯な春先の

我が家の食卓。

 

みそ汁の要の味噌はドイツに引っ越してからようやく手作りを復活

させる事ができまして今は美味しい手前味噌を頂いております。

日本では何年も作ってきた味噌。もう作り始めたら美味しくって買ってる

場合じゃありませんの=)味噌の薫り、いきいきとした酵母たち。

そう。生きてる!活きてる!というのが手前味噌の第一印象でした。

たった一日がんばれば一年美味しい味噌が食べられる。それなら怠け者

の私でもがんばれる。そう思ったのもよかったかもしれません。

手を抜いていいんです。まぁ適当にやってもうまくいくもんです。だから

構えずさくっと「さて今日は味噌でも作ろかね」的にやっちゃいましょう。

日本でやっといてよかったとドイツに来て思いましたよ。こわいもんなしです。

自分で作れる、何かあってもどうにかできると自分を信じられる事。

これは台所から手に入る財産だと思うのです。と,話は飛躍しましたが

味噌は是非作りましょうよ。

 

ところがどっこい。今年は昨年買ったドイツの麹屋さんがやってなくてね。。

麹作りから始めることになったのです。がび〜ん。そりゃもうがび〜んですよ。

でもね、これもチャンスだとおもって作ってみました。ちょうどブラジルで作った

ことがあって、麹種を持ってたのでやりました。

しかも発芽玄米麹やら米麹やら麦麹やら楽しくなって色々やり尽くしたので

ありました。。ちょっと疲れたけど=)

作ってる間中、家の中も外も麹の甘い薫りが漂ってそれはそれは

気持ちのいいものでした。そしてね、出来上がりを食べた見たらもう

悶絶=)これは早くやっておくべきでした。お味噌を手作りして感動

していたけど麹も手作りだと本当に生きてる、活きてる!プラーナが

すごいです。これはもうやめられない、ということになりました。

日本にいれば質のいいものが手に入ると思うので買ってもいいかもしれません

けどね。それでも作ってみられると手間味噌と同じ感動が味わえますよ!

それで早速念願の甘酒もつくりました。

甘酒は体内で作る事のできない必須アミノ酸9種を

含む日本の誇るスーパーフードですよ。しかも栄養になる

糖類はは多糖類を分解してできたものなので

血糖値を急激にあげず体にやさしい。

マクロビオティック的にも春には是非お勧めしたい食材です。

麹にしても味噌にしても甘酒にしても発酵食品て

本当においしいですよね。

ドイツでは乳製品の質がとても高く、ヨーグルトにも色んな種類が

あったりDemeter(デメテール)というオーガニックのなかでも

高いレベルの認証をとっているものでも安く買う事ができます。

デメテールのヨーグルト1キロで2ユーロとか(250円ほど)

なのでここにきて手前味噌を作るまではよく頂きました。

マクロビオティックだと一般的に乳製品はタブーな感じですが

ドイツではこの寒さだし、お味噌の質に比べるとうんとヨーグルトの

方がよいし、活きてる!という感じがするのってのがなにより

の決め手で食べる事にしています。

もちろん日頃食べない方や、一時的にドイツに来てる方で乳製品を

とらない方が召し上がると鼻水とか出やすいかもしれませんが、ドイツ

在住が長くなってる方なんかはきっと下手にお味噌を買ってたべるより

質のいいヨーグルトやクアーク、ケフィアなんかが助けになることが

多いと思いますよ。

ただ春になるとやっぱりちょっと重たいので豆乳のヨーグルトも

質のいいものが出ていますので私は春にはそちらも頂きます。

そうやって季節で洋服をかえる様にヨーグルトもかえたり、住む場所で

発酵食品も土地のものをいただいたりしています。

 

そうそう、最近こちらでは発酵したお豆腐というのも見つけました。

これはヨーグルトの菌で豆乳を発酵させて豆腐を作ってるんですって。

食べてみたら歯ごたえがあってやや塩気があって島豆腐のような。

おいしかったです!これで2ユーロちょっと。悪くないですね。

豆腐もとても便利な植物性蛋白ですが,なにぶん発酵してない大豆は

あまり消化に良くないのです。ですから納豆や味噌は別ですが豆腐は

時々に負担になるんですよねベジタリアンの方でも。なので発酵豆腐って

なかなか良いアイデアだなと思いました。こちらドイツでは

ビオカンパニーLPGで買う事ができます。

 

発酵発酵と発酵づいてしまって遂には沢庵もつけてしまいました。

大根は家の中の寒い部屋で干して精米してる糠をとっておいて。

干しておいたリンゴの皮とかみかんの皮とか一緒にいれて。

さて後一週間くらいで食べれるな。と。

質のいい沢庵もドイツでは手に入りません。売ってないのです。

だからこれも作るしかないという。。何でも必要に迫られてやって

しまうのです。。。

沢庵も肺や大腸を調えるのにも大変役に立ちますし、冬〜春の

鼻水とかね、乳製品のとり過ぎなんかにもとてもいいです。パソコン

やり過ぎの方なんかにも(ってうちの夫か?!)いいです。

なのでこれもうまくいくといいなぁ。

きっとドイツではザワークラウトが同じようなものでしょうが、

なにせ沢庵は大根だものね。いろいろなデトックスにも一役かって

くれる食材だからこの時期にもうまく食べておきたいです。

我が家ではいま大根の甘酢漬けの漬け物が流行中。大根も春先には

食べたくなりますね、しかもやや生でばりばりと。

酵素が欲しいって感じかな=)春ですな。

 

と春はマクロビオティック的にも上昇のエネルギーです。

発酵もここに対応しているエネルギーですね。

なので是非発酵食品をうまく取り入れて、消化良く、

そして重たい冬の空気を入れ替えて軽やかな体になるように

イメージして食卓を作っていただけたらと思います。

体が軽くなると心も軽くなりますよ〜

春だ春だ!私も春が待ち遠しいです。